研究課題/領域番号 |
10680168
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活
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研究機関 | 羽衣学園短期大学 |
研究代表者 |
田村 良行 羽衣学園短期大学, 人間生活学科, 教授 (40105036)
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研究分担者 |
竹中 重雄 羽衣学園短期大学, 人間生活学科, 助教授 (10280067)
中山 玲子 羽衣学園短期大学, 人間生活学科, 助教授 (00189086)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ケミルミネッセンス / ビタミンB_<12>アナログ / 抗酸化物質 / スサビノリ / B_<12>欠乏ラット / メチルマロン酸 / アンセリン / ウスジレン / ビタミンB_<12> / 補酵素型B_<12> / 過酸化ペルオキシド |
研究概要 |
ビタミンB_<12>はコリン核にコバルト(Co)を配位する分子量約1400の水溶性化合物であり、生体内に吸収された後アデノシルB_<12>の補酵素型に合成されてメチルマロニルCoAムターゼとメチオニン合成酵素の補酵素として機能している。本研究では、藻類のビタミンB_<12>の取り込みと細胞内に存在するB_<12>アナログの分離同定を行い、アデノシルB_<12>とメチルB_<12>の定量を行って藻類のビタミンB_<12>の有効性を調べ、B12補酵素合成系と蓄積機構を明らかにした。B_<12>の定量については、Lactobacillus leichmannii ATCC7830を用いる微生物法とケミルミネッセンス法により行い、測定法の特性を比較検討し、B_<12>アナログの性質を明らかにした。 食品としての海苔(スサビノリ)には比較的多くのビタミンB_<12>(35〜80μg/100g dry weight)が含まれており、また海苔食品が酸化変質しにくい現象を調べるために酸化抑制物質の検索を行い、食品中のビタミンB_<12>の酸化分解と抗酸化物質の抑制反応を調べて食品栄養的特性と機能性を明らかにし有効利用することを検討した。スサビノリ中のビタミンB_<12>含有量は微生物法(32.3μg/100g)とケミルミネッセンス法(25.1μg/100g)においてほぼ一致し、生物活性を有するB_<12>アナログが検出された。B_<12>欠乏ラットに対する飼育実験により、スサビノリがビタミンB_<12>供給源として有効であることを明らかにした。 スサビノリ(Porphyra yezoensis)に含まれる抗酸化物質の検索を行い、アンセリン、カルノシンの非タンパク性ペプチドとともにヒスチジン関連物質が比較的多く検出され、特有の抗酸化物質としてミコスポリンーグリシンの1種であるウスレジンを検出・同定した。
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