研究課題/領域番号 |
10680180
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
長洲 南海男 筑波大学, 教育学系, 教授 (90018044)
|
研究分担者 |
丹沢 哲郎 静岡大学, 教育学部, 助教授 (60272142)
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 助教授 (90252155)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | イシューズ指向の新しい科学教育 / 高度科学・技術社会 / 新科学・技術観 / 科学、技術の本質 / 科学リテラシィ論 / 意思決定 / VOSTS / 新しい科学観・技術観 / 科学史的観点の科学・技術観 / 観察の理論依存症 / PUS / 科学社会学的観点の科学・技術観 / STSアプローチ / 科学と技術の不可分 |
研究概要 |
昨年度に引き続き、科学史、科学哲学的観点と科学社会学両面からの分析及びそれらのデータベース化、さらにカナダのAikenheadの開発したVOSTS等分析の結果次の新しい観点が解明できた。21世紀に向けた高度科学・技術社会における新科学・技術観とは科学、技術、社会の三者が相互に関連しあって、それ以前の旧来の科学と技術別個の社会と重層的構造をなした関係に基づいて、複合的、動的転換的な捉え方である。現実の高度科学・技術に関連する諸問題を、解決可能な問題と、現在ないしは将来において新たな知見や原理により解決可能になるか、あるいは解決が困難か不可能のをイシューズとに区別して把握することにより、前者は旧来の問題解決指向、後者は意思決定を図るイシューズ指向の新しい科学教育と峻別すことが解明できた。すなわちこの観点が本研究の主題である「新科学・技術観解明に基づいた新しい科学教育の構築」の基本的な考え方と見做せる。この観点は世界的動向である科学リテラシィ論に通じることもBybeeの著作に基づき解明できた。 米国での先進的な新しい化学プロジェクトであるSEPUP、生物教育のBSCSの生物学的リテラシィ論、地球科学教育のシステマティック科学等の事例等は上記の基本的観点に基づいた新しい科学教育の具体例と解明できた。 カナダのVOSTSの全容を解明できたが、紙数の関係で、本報告書では調査問題の概要をまとめた。
|