研究課題/領域番号 |
10680181
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
清水 誠 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (30292634)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 理科教育 / 教師のプリコンセプション / つまずき / 教師の授業観・子ども観 / 研修 / 教師教育 / 構成主義研究 / 教授学習モデル / 子どもの学び / 社会的相互作用 / コーオペレーティブ学習 |
研究概要 |
本研究は、子ども達の概念形成に重要な影響を及ぼしている教師が保持するプリコンセプションを解明し、子ども達の素朴な概念を科学的な概念へと形成するための具体的かつ実践的な教授学習モデルの開発と教師教育プログラムの作成を目的としている。 教師の保持するプリコンセプション解明では、理科授業での教師のつまずきの内容、授業観、実践的授業力量、理科授業の現状、教授法に影響を受けた時期と機会、授業力量を支援する体制の現状等について調査を行った。教師のつまずきの分析からは、その原因が子どもの実態把握と教師自身の教材研究や指導力の不足に大きく分けられた。さらに、子どもの実態把握の不足は、(1)見方・考え方の把握、(2)知的技能や操作技能、(3)生活体験、(4)知識、(5)既習事項、(6)理解の仕方、(7)指示への理解等に分けることができること、教師自身の教材研究や指導力の不足は(1)教科内容・教材知識、(2)操作技能、(3)準備、(4)指導力等に分けられた。授業観等の調査からは、教師は子どもの主体性を重視し、授業を協同作成の場と捉えているが、実際には教師の枠組みの中で授業を進めていること。小学校教師の多くが授業計画を子どもの考え方を生かして作成すべきだと考えているのに対し、中学校教師の多くが系統的に学ぶことを重視して作成すべきだと考えており、授業の進め方や考え方に違いがあること。また、実践的授業力量の調査からは、授業評価をする際に多くの推論を働かせ、授業課題、子ども、授業展開、教材内容に着目し、それらを複合的に関連づけ、文脈に即した思考をしていることがわかった。こうした教師の授業の捉え方や教授力は、教師となって比較的早い時期に形成されることもわかった。これらの結果をもとに、教授学習モデルを構築した。
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