研究課題/領域番号 |
10680184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
石田 博幸 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30024003)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | タイ王国 / 遠隔教育 / 衛星放送 / 中等教育 / 放送教育 / ロイアルプロジェクト / 拡張教育 |
研究概要 |
1.タイ国の初等・中等教育の教科内容(特に理科)、理科カリキュラムの研究を積んだ。その一環として、タイ国生活科教科書の対訳(タイ語・日杏語)本に未完であった物理部門以外の理科部門を追加作成した。 2.拡張教育の制定経過、制度、現状の把握をした。2000年度から拡張教育は、義務教育となり、前期中等学校となるが、その社会的背景と実情を調査した。 3.拡張教育の義務教育化へむけ、中学校・高等学校での教育の現状をも、特に遠隔教育に焦点をおいて調査・研究した。 4.タイでは、経済・教育を含む各種政策が、日本に比べて、きわめて迅速に変更されてゆくが、経済危機を克服し、教育政策もさらに転換した。要約すれば、科学教育は、工業化を目指した技術科学教育の発展を支えるものという目標から、近代化した農業立国を支えるための、農業技術や自然環境のための科学教育へと転換したが、そのため、この支援研究も環境教育に重点を移した。 5.そのため、中等教育レベルにおける環境教育意識調査を1500人対象という、大規模な調査をおこなった。 6.教育実践として、今年度もふくめ、3年間、タイ国サトゥーン県教育委員会事務所(日本式で言えば県教育委員会)での理科教育および環境教育セミナー開催し、現職教員に対して指導助言し、その指導書を作成した。 7.日・タイ中等学校テレビ電話授業交換を実施した。日本では、学校にコンピュータ、インターネットが整備されつつあるが、といっても、電話線経由であるため、動画がそれほど早いというものではない。また、タイでは、まだ、コンピュータが充分に整備されていないばかりか、インターネットにつながっている学校は少ない。そこで、一般回線のTV電話をタイでもセットし、日本の学校と、TV電話授業交換をしたものである。これは、今後、タイの中等学校教育充実のおおいなる成果が期待されるものである。
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