研究課題/領域番号 |
10680185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
古田 真司 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90211531)
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研究分担者 |
村松 常司 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70024065)
堀田 法子 名古屋市立大学, 看護学部, 助教授 (90249342)
松下 美惠 名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (30241201)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 不定愁訴 / 自律神経系 / ライフスタイル / 近視 / 縦断的研究 / 屈折力 / オートレフラクトメーター / 骨密度 / 中・高校生 / 生活習慣 / 視力 / 小学生 / 自律神経 / 体力 / 運動能力 / 中学生 |
研究概要 |
中学生・高校生1458名を対象に質問紙調査を行い、自律神経性愁訴と生活習慣との関連を検討した。43項目の自律神経性愁訴のなかで、中学生、高校生ともに男女に共通して訴え率の高い項目は、「疲れてぐったりすることがある」「肩や首筋がこる」「乗り物によう」であった。自律神経性愁訴数は、男子より女子に多く、中学生より高校生に多かった。43項目の自律神経性愁訴を因子分析し、「疲れ・だるい」「胃腸」「心臓・めまい」「皮膚・血管」「息苦しい」の5つの因子を抽出した。5つの因子の因子得点は、ほとんどの生活習慣とも「好ましくない生活習慣」の方が高い傾向であった。5つの因子のなかでは、「疲れ・だるい」が最も多く生活習慣と関連があった。次いで、「心臓・めまい」が関連していた。なお、男子にだけみられた因子はなかったが、女子にだけみられた因子は「息苦しい」であり、運動との関連があった。さらに、最も多種の因子と関連があった生活習慣は、睡眠時間であった。 中・高校生の近視の進行の要因を検討する目的で、12歳から15歳の生徒996名を対象として、オートレフラクトメーターによる屈折力検査を行い、その後2年間の追跡調査を実施した。2年間の近視進行度は、男子では調査開始時に中学の低学年であった群が最も進行した。2年間の身長の伸びと近視の進行度は有意な正の相関が認められ、体重の伸びや自宅での勉強時間とも有意な正の相関が認められた。しかし、女子は有意な関連性を認めなかった。男子生徒の場合、多重ロジスティック回帰分析の結果、近視進行度と最も強い関係を示したのは「2年間の身長の伸び」で、2年間で10cm以上伸びた群は、2cm未満の群に比べて計算上約2.8倍のリスクを示した。さらに自宅での勉強時間は1日平均120分以上の群が、60分未満の群の約2.4倍のリスクとなった。身長の伸びや勉強時間と近視の進行度の関連を継続的観察で明らかにした例は過去になく、今回新たな知見が得られたと考えられる。
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