研究課題/領域番号 |
10680205
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 福井工業高等専門学校 |
研究代表者 |
吉村 忠与志 福井工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (60042991)
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研究分担者 |
青山 義弘 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 講師 (40249785)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | ダイオキシン類の定量 / 簡易焼却炉用ガス吸着濃縮システム / ごみ焼却環境問題 |
研究概要 |
簡易ごみ焼却炉でのプラスチック等の混合ごみの排気にダイオキシン等の有害物質が合成されて一緒に排出されることが明らかにされると同時に、簡易ごみ焼却炉の使用が禁止されるようになった。ごみの焼却に当っては、プラスチック等に塩化ビニル系のものと、紙その他の塩素を含まないものとの、分別焼却をすれば、排気にダイオキシン等の有害物質が合成されることなく、ごみの焼却処分ができるのである。しかし、ごみ焼却の化学反応に無知な方々に何でも一緒に焼却した場合に、有害物質等の排出を検出して警告できるガス検出システムの開発が重要な課題である。特に、環境問題に一矢を投じることを目的に、上記のようなガス検出システムを開発して、簡易ごみ焼却炉に装備することにより、ごみの分別焼却を実行・推進させることを想定して、このようなガス検出システムを開発することとした。 人間に有害なダイオキシン等の排出による環境問題は緊急に対処しなければならないものであり、本研究の成果は極めて重要である。その動機に基づき、ダイオキシン等の有機化合物のガス検出定量システムを開発した。さらに、有害なダイオキシン等を排出する簡易ごみ焼却炉における現場実証実験を実施し、有害ガスを検出するためのガス吸着システム装置を試作した。 本研究での開発目的であるガス検出定量法の基本仕様は、既存のガスクロマト質量分析装置に試料を注入する前段階でのガス捕集処理装置を改良して、ダイオキシン等の有機化合物のガス濃縮システムを開発することであった。そして、そのガス濃縮システムが有効に作用するようなガスクロマト質量分析の諸条件を検討して基礎的な実験を実施し、ダイオキシン等の有害目的のガス検出定量システムを開発した。 既存の簡易ごみ焼却炉にそのガス吸着濃縮システムを開発し連結し有害ガスを採取して、有害なダイオキシン等の有機化合物のガス検出定量の実用性を検討したが、有害なダイオキシンの検出感度が上がらず、本システムは実用的でないことが分かった。
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