研究概要 |
本研究の経過と成果の概要は,つぎのように整理できる。 1.時代変化に対応するモデル・カリキュラムの必要性は,たとえば2002年から本格実施される「総合的な学習の時間」に代表きれる。これに関連して,本研究では新しい教育課題に向けたカリキュラム開発の構想,・計画・実施・評価のための枠組みと具体案の研究を進めた。学部学生向け,および京都,大阪,静岡,福岡地域の現職教師を対象にして試行ワークショップを実施してきている。 2.その成果は関連学会,年会大会,研究会,国際会議等で,平成10年度7,11年度4,12年度4の合計15回の研究発表を行った。本研究活動の開発と試行をつうじて,時代変化に対応するカリキュラム開発には,従来の教育研究者,教師などによる会議方式ではなく,ワークショップ方式の導入が必要であり効果的なこと,その成果はポートフォリオ形式にする必要性が明確になった。 3.本研究によるモデル・カリキュラムの内容は,主として(1)マルチメディア教材,(2)理科・数学/算数教材,(3)国際理解教育教材の3分野にわたる。これらは,相互に関連した成果となっている。また,このうち(3)の国際理解教育教材については,教師養成課程向けに「国際教育協力論」のカリキュラム開発として集約し,平成12年度から京都地域の複数大学向けに開講を始めている。 今後は,広く国内国外での試行や発表通じて,より妥当なものにしていく計画である。
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