研究課題/領域番号 |
10680217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
横尾 能範 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (60030574)
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研究分担者 |
大月 一弘 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (10185324)
鏑木 誠 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (40093504)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 学校事故 / 事例報告 / 情報検索 / ファクシミリ / 学校災害 / 学校保健 / 救急措置 / データベース / インターネット / 事例 / 災害 / 救急処置 / 公衆電話回線 / 事例文書 / 災害事例 / 事故事例 / 遠隔システム |
研究概要 |
学校管理下で災害などにより,児童生徒が深刻な傷害を負った時、それがどのような経過を辿るかの予測は困難である。その時に類似した事例の報告を直ちに参照できれば、その後の経過や進展を予測でき、最善な対応が可能となる。 本研究は、そのようなデータベースにどのようにすれば本音の事例が多く集まり、利用しやすいシステムを作れるかを、電話回線とファクシミリを情報伝達手段として、コンピュータ操作に不慣れな学校保健関係者にも受け入れ可能なシステムを開発し、試験運用を行なった。 前回の研究(課題番号05808021)では同じ趣旨で、災害事例文書をパソコン上の任意のキーワードで検索できるように、MS-DOS上の不定長文書を対象に、文字列検索を可能にした独自の検索エンジンを開発し、そのエンジンと事例データ271件をセットにしたフロッピー媒体を全国の事例提供者だけに配布するという、閉グループを組織した。 しかし、データの一元化やデータの更新、利用者のコンピュータスキルなどに問題があったので、今回は事例データを一元化したサーバーに蓄え、遠隔地のファクシミリ端末から検索するシステムに移行すべく、次の作業を行なった。 (1)前回に収集した271件の災害事例文書を、Paradoxの形式のデータベースに移植し、さらに、データの増加と利用者の拡大を目的として、面識のある全国の養護教諭2000人以上に、災害事例の事例提供と、事例提供した者のみが検索可能な閉グループへの参加を呼びかけた。 (2)一方、事例データを蓄えるWindows NTパソコンに対してCTIボードを組み込み、相手FAXからNTT公衆電話回線を通じて、送られてくるトーン信号の組み合わせを、Delphi言語で次の様にデータベース操作できるようにした。 (3)FAX端末側の次の3ステップ操作で、目的の事例文書を検索し、検索結果を相手に送信でききるプログラムを作成した。(Step1-利用方法とキーワードコード一覧の送付。Step2-キーワードのAND検索に基づく事例タイトル一覧表の送付。Step3-タイトルの番号指定に基づく詳細内容のFAXによる送付。) (4)その後、操作性の改善や、回線の混雑を解消するために2回線同時利用にも対応できるシステムに拡大し、詳細情報の送出を登録電話回線だけに限るなどの制限を加えた。それと併行して本会への参加をDMや.雑誌、新聞で呼びかけたところ、新たな入会や事例提供が約90件あり、利用者も増えて継続した運用が行なえた。
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