研究概要 |
義務教育の学校現場に導入されているコンピュータシステムのほとんどは,Windows NT ServerをOSとしたものとなっている。その理由は,現在最も普及しているパーソナルコンピュータのOSがWindows95/98であり,その操作が出来ればWindows NT Serverの操作が比較的容易に習得できると見られているからである。このことは本研究でも確かめることができた。 本研究では,Windows95/98とワープロ等のアプリケーションソフトウェアの知識と操作技術を持っている人を想定し,Windows NT Serverの運用,管理の基礎的な知識と技術を習得する,教員養成向けのカリキュラム開発を行った。大学の教員養成課程の授業を想定し,15週の内8週でWindows NT Serverの基本的な学習ができることをねらったカリキュラムである。学習内容は,「ネットワークの基礎的な知識の講義」,「パーソナルコンピュータの再インストール」,「Windows NT Serverのインストール」,「ネットワーク構築とユーザー登録」,「クライアント用パソコンの設定」,「ファイルやCD-R0Mドライブの共有設定」,「Windows NT Serverの管理操作」,「SCSIボードとLANボードの接続及びメモリー増設」とした。これらの内容を8週間で学習できるテキストを作成した。テキストは自学自習ができるように,操作画面を多くし,操作画面はカラー提示とした。説明も黒,青,赤を使い分けて,理解しやすいテキストにした。 テキストを使って,現職教員15名,学部学生2名,大学院生2名に対して,約7週の時間に相当する実習を行った。わずかの補足説明で,テキストを見ながらパーソナルコンピュータを操作して,学習目標を達成することができた。
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