研究課題/領域番号 |
10680232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
登美 博之 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (50172177)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 工科系学生 / CALL / 語句配列の乱数的変化 / 英作文教材 |
研究概要 |
「CALLシステムを用いた語句配列の乱数的変化方式による英作文教材」(基礎編)及び(応用編)の研究開発を、平成10年度から平成11年度の2年間にわたって、行った。 研究代表者は、「変形生成文法の理論」を参考にした「語句拡張方式」に従って、語句の数が少ないものから始まって次第に多いものになるように英作文問題を配列作成し、注意を要する文法事項には説明を加え、難しい単語や語句には注釈を付け、学習者が理解し易いように、特に英語の「文構造」を理解させるように、工夫を施した。また、学習者に「英文を確実に記憶させる」という観点から、英語の語句の配列を時間の経過とともに変化させる方式、「語句配列の乱数的変化方式」をプログラミングに採り入れた。 ところで、この2年間にわたって作成した英作文教材に対する学生たちの反応(効果)を調べるために、実際にこの教材の一部を、研究代表者が担当する科目を受講する学生たちに試みに解答してもらった。学生たちは、同一の英作文問題(2題)を1か月の間隔を置いて、2回解答した。1回目では、一般によく見られる形式(日本語の文と、用いられる英単語のアルファベット順に並べたもの)での問題提示。2回目では、研究代表者がこの教材で用いている問題提示(上記の「一般的形式」に加えて、英語の「文構造」に対応した日本語の「文節単位での語順変換モデル」を併用したもの)方式で、学生たちは解答を行った。この2回にわたる解答調査によって、2回目の形式による問題提示形式の場合の方が、1回目の英作文問題の「一般的な形式」による場合よりも、正解率が高いことが確かめられた。英語能力の高くない学生たちにとっては、英文を書く際には、英語の「文構造」に対しての戸惑いがあることが確認された。今後は、「日本語と英語の文構造の相違」に注目した英作文教材の開発を検討したい。
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