研究課題/領域番号 |
10680238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 筑波技術短期大学 |
研究代表者 |
原 俊介 筑波技術短期大学, 視覚部一般教育等, 教授 (10091919)
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研究分担者 |
佐藤 浩史 御茶ノ水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (10017197)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 点字 / 数式 / ラテック / 自動点訳 / 統一点字記号 |
研究概要 |
現行数学点字規則に従った「LaTeXを用いた数式自動点訳システム」が完成した。このシステムを使って理工系の大学・大学院で使用されている教科書・参考書、原著論文等の点訳を行った。点訳した書籍、論文等のリストは研究成果報告書に掲載する。このシステムの評価を行うため、まず、短期雇用者に対して(1)LaTeXによる数式記述法の説明、(2)点字表記法の説明、(3)基本的な点字指導、(4)平成10年度に購入したOCRの使用法の説明、および(5)このシステムの使用法の説明等を行った後、点字教科書を試作した。この際、実際にシステムを使用した短期雇用者の意見を聞いてシステムの使用法についての改良を行った。点字教科書が部分的に完成した後、全盲学生に教材の触読を依頼し、本システムにおける点字表記法、特に数式の点字表記法のチェックを厳密にして、点字表記のエラーの修正を行った。 その後、さらに現行の数学点字規則の一般性、リーダビリティ(可読性)等のチェックを試みた。その結果、(1)大学の物理学の教科書に使われている記号のなかには現行の数式点字規則では定義されていないものがある、(2)現行の数学点字規則に従った表記法だと誤読の可能性があるため例外的な書き方をしなければならない、(3)例外的な書き方についての規則が正式に定められていないため点訳者がローカル・ルールを作って点訳を進める、(4)その結果、そのローカル・ルールを知らない読者には読みにくいことがある等の事実が判明した。今後とも本システムの改良を進める予定である。 これらの問題点を解決するためには、統一日本語点字(UJBC)の採用が必要であるとの観点から、UJBC規則に基づいた自動点訳システムの開発も行った。
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