研究課題/領域番号 |
10680244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 東京工業高等専門学校 |
研究代表者 |
市村 洋 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (10176307)
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研究分担者 |
小畑 征二郎 仙台電波工業高等学校, 情報工学科, 教授 (40006242)
村井 三千男 東京工業高等専門学校, 一般学科, 助教授 (90200253)
鈴木 雅人 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (50290721)
山崎 守一 仙台電波工業高等学校, 教養系列, 教授 (90200667)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 学習論 / 智慧 / 構成主義教授・学習理論 / 能動学習授業 / マルチメディア / 表現ツール / 匿名質問機能 / 第三者評価の即時還元 / 学育論 / インターネット / 創造性教育 / 能動的学習授業 / 匿名質問 / エジーメディア依存 / 仮想と現実 |
研究概要 |
"Originality"(知恵の創造、独創性)"と"Creativity(智慧の創造、生きる力)"に区別される創造性のうち、我々は、後者を対象とした創造性教育をマルチメディアの有効活用により、能動学習授業形態の中で研究し試用している。本研究の骨子は次の通りである。 1.能動学習授業形態の理論的再構築とマルチメディアの意義付け 2.マルチメディア有効活用の設計法 3.マルチメディア・システム運用状況と計量的評価 4.マルチメディアの影の部分の抽出とその対処法 5.一般教室・遠隔教室での能動学習授業形態の拡張の検討 先ず我々は、学育論(島田)と構成主義教授・学習理論(Jonassen)を基に、提案してきた能動学習授業を再構築し、教育理論上明確に位置付けることが出来た。そして授業へのマルチメディアの活用法を次のように絞って設計してきた。 (1)不慣れと経験不足の学生の発表支援 (2)活発な討論仕掛け (3)発表後の達成感と充実感 平成11年度は、特にこの設計法が適切であるかどうかをシステム運用の計量的評価により行った。従来授業形態より2〜3倍の学習時間をかけ、それも試験合格型でなく予習中心型であり、目的意識を持っての学習であることが分かった。匿名質問機能により挙手の1〜2件から約25件/発表と大幅に増加していることが分かった。全員発表という全員参加の義務付けにより無責任発言は防止できていることも分かった。第三者評価機能による同僚評価の即時還元により発表後の達成感を倍化することができ、努力して良かったとの充実感を得られていることも分かった。このように、全員参加の条件を添えての能動学習授業は、マルチメディア活用により学生のcreativityを育む適切な授業形態であることが実証できた。 併せて、マルチメディアの光の部分と表裏一体をなす影の部分を"表現ツールのみにたよることの問題"、"匿名質問機能のみにたよることの問題"として、その対処法も考察した。 また、能動学習授業の成果を普及化するための方法として、一般教室そして複数教室間での遠隔・交換授業可能とするための基本的検討をおこなった。
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