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肢体不自由児の数量概念学習におけるマルチメディア教材の効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680249
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育工学
研究機関国立特殊教育総合研究所

研究代表者

渡邉 章 (渡邊 章)  国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部, 室長 (50175080)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード肢体不自由 / マルチメディア / 数量概念
研究概要

肢体不自由のある子どもでは、運動機能の制約から、指で数えたり、物を操作しながら数えることが困難である場合が多く、数量の概念を獲得する際に、大きな困難を示すことが多い。本研究では、肢体不自由のある子どもたちが数量概念の学習過程において、マルチメディアを利用した学習を行うことにより、これらの子どもたちが示す困難を軽減できるかどうか検討した。
本研究では、まず、上肢の運動障害によってキーボードやマウスが操作できない子どもが学習できるように、スイッチ及びトラックボールで操作できるコンピュータシステムを構成し、このシステムを利用して、市販の算数用教育マルチメディア教材を、肢体不自由のある子どもの学習における有用性という観点から評価した。これらの評価結果に基づき、肢体不自由のある子どもの学習用マルチメディア教材を作成する際の配慮点について検討した。この検討結果を踏まえて、肢体不自由のある子どもが数量概念の学習において利用するための教材を作成し、数量の学習に困難を示している肢体不自由のある子どもについて、マルチメディア教材の利用効果を事例的に検討した。
本研究で検討した事例の子どもたちは、算数の学習に大きな困難を示していたが、マルチメディア教材を利用する事により、いずれの子どもの場合も数量を『数えること』および『加えること』について学習に進歩が認められた。マルチメディア教材を利用することにより、従来のように指導者が黒板等で行う数量についての説明を『見て学ぶ』だけでなく、自らスイッチ等を操作して、より主体的に学習に取り組むことができた。また、いずれの子どもの場合も、算数に対する苦手意識が強かったが、マルチメディア教材を利用することに大きな利点があることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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