研究課題/領域番号 |
10680255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
増田 金吾 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20134786)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 美術教育 / 子ども / 児童画 / 個性 / 比較研究 / 北海道 / 北アイルランド / 漫画 |
研究概要 |
交付申請書に記載した「研究の目的」には、漫画の雑誌やテレビ番組が児童画に及ぼす影響を日本(北海道)と外国(今回、特に英国北アイルランド)とを比べることにより明らかにしようとした、と述べた。その調査結果について記述するが、併せて関連する事項についてもふれたい。 1.漫画の影響 結論として、出版物、特に漫画雑誌やテレビ漫画番組などによる児童画への漫画の影響は大きいと言える。今日、漫画は日本だけではなく、両国でよく描かれている。しかし、日本の児童の方が英国の児童よりも際立って多く漫画を描いている。また、英国の児童画には素朴な子ども本来の表現が目立ったが、日本の児童は「普通」の絵も漫画的に表現しているものが多かった。 その理由は様々考えられるが、主な点は次のようなことによるだろう。英国の小学生が読んでいる漫画雑誌は、1冊32頁程度のものが多い。我が国のものと比べれば非常に薄い。発行部数のことを併せて考えれば、我が国の漫画の「発行の量」はやはり異常なほどに多い。 2.自然に対する児童の関心 我々の生活空間に人工的なものが増えている今日でも、児童画から見る限り「自然」に対する子どもの関心は高いと言えよう。自然界のみを描いている児童は多くないが、空や太陽や樹木など少しでも自然の物が出てくる絵、自然界の植物の絵、解き放たれた状態の動物のいる絵は、よく描いている。また、国同士の比較では、自然界の動物、解き放たれた状態の動物の絵では両国に差はないが、少しでも「自然」に描かれた絵は、英国の児童画に多い。
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