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計算の概念的理解に焦点をあてた教授介入の効果

研究課題

研究課題/領域番号 10680261
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教科教育
研究機関信州大学

研究代表者

天岩 靜子 (天岩 静子)  信州大学, 教育学部, 教授 (60060688)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード計算 / 概念的理解 / 教授方法 / 検算方略 / 計算の工夫 / 計算過程 / 計算エラー
研究概要

本研究の目的は、児童が四則演算(加算、減算、乗算、除算)について持っている概念的知識の関連性を明らかにし、あわせて四則演算の意味を考えさせる教授介入の効果を検討することである。結果として次の5点が示された。
1.小学校3年生から5年生126名を対象に調査した結果、減算、乗算、除算の検算方法の理解間には有意な相関が認められた。
2.乗算問題については加算を使って、除算問題については減算を使って考えさせる、普通は行わない「計算の工夫」課題の解決は、検算の理解得点と有意な相関があった。
3.分散分析の結果、学年の上昇につれて理解が進むのは、減算での「借りた数はどこへいくのか」と「掛算の工夫」に対する反応であった。
4.減算における「上の位から借りる数はいくつか」「借りた数はどこへいくのか」「その数はいくつか」の理解は、各種の「検算方法」や「計算の工夫」と深く関わり、減算の意味的理解が、その後の乗算や除算に対する概念的理解の基礎をなしていることが示された。
5.四則演算の意味を考えさせる教授介入の効果は、直後のテストにおいては非常に大きな効果をあげたが、約1年後の調査ではその効果が減少した。学校教育において、計算の意味について考えさせる経験を繰り返し与える必要性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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