研究課題/領域番号 |
10680302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 勢紀子 東北大学, 留学生センター, 助教授 (20205925)
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研究分担者 |
福島 悦子 東北大学, 留学生センター, 講師 (10238462)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 談話 / スピーチレベルシフト / 日本語学習者 / 発話末形式 / 丁寧体 / 非丁寧体 / 会話指導 |
研究概要 |
日本語母語話者12名および日本語学習者20名の、母語話者インタビュアーとの丁寧体ベースの会話のデータ(計283分)をもとに、母語話者と学習者の用いる文体のスピーチレベルとレベルシフトの様態がどのように違うかを調べた。その結果、次のことが明らかになった。 1.平均的には学習者の方が非丁寧体の発話末形式の使用率が高い。 2.母語話者では終助詞「ね/よ」が付いた丁寧体の発話が全体の半数以上を占めている。一方、学習者では、その種の発話は30%に満たない。 3.母語話者では終助詞「ね/よ」が付いた非丁寧体の発話は皆無であったが、学習者では少数見られた。 4.スピーチレベルシフトの要因として、a定型的省略、b反復回避、c中途終了、d中断、e呼応、f確認、g独話、h適語探索の8つの要因が認められた。 5.a、c、gの要因によるレベルシフトは母語話者で、f、hによるレベルシフトは学習者で出現率が高い。 6.学習者のレベルシフトでは、上記の8要因によらない例が半数近くある。その発話末形式の多くは自立語と引用止めである。
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