研究課題/領域番号 |
10680304
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 神戸海星女子学院大学 (2000) 東京大学 (1998-1999) |
研究代表者 |
桐谷 滋 神戸海星女子学院大学, 文学部, 教授 (90010032)
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研究分担者 |
新美 成二 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00010273)
河野 守夫 神戸海星女子学院大学, 文学部, 教授 (20073364)
御園生 保子 東京農工大学, 留学生センター, 助教授 (00209777)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 日本語学習者 / モーラリズム / 長・短母音 / 促音 / 知覚実験 / 弁別実験 / 同定実験 / 知覚単位 / 長母音 |
研究概要 |
1.日本語学習者の子音発音および促音知覚 単子音の発音について、シラブルタイミングとされる仏語話者では、子音継続時間(単語長に対する比率)は日本話者とほぼ等しく促音知覚率も低いが、米語話者と北京語話者では子音継続時間率は日本語話者より明かに大きく、促音知覚率も高かった。日本語促音の知覚では、スペイン語話者では、全体に誤答率は低かった。韓国語話者では高低型の検査語中の単子音を促音に聴き取る誤答が非対称的に多くアクセント型の影響があった。タイ語話者では、低高型、高低型に関わらず単子音の促音への誤答が多く、閉鎖時間長の境界値の違いが見られた。 2.日本語学習者の長母音、短母音の識別。 中国語話者を除いて韓国語話者、タイ語話者など、一般に長母音を短母音に誤る誤答がその逆より多かった。特に、語末の位置でピッチ高の短母音を長母音に、低の長母音を短母音にあやまる誤答が多く、日本語話者には影響を与えない二次的要因が非母語話者には大きく影響していた。 3.非母語話者の長・短母音識別境界の特性 特に韓国語話者について、単語のアクセント型に伴う音の強さパタンとピッチパタンが母音長の判断に及ぼす影響を合成音知覚実験で検討した。純音および母音長の弁別では韓国語、日本語話者ともに高さ、強さパタンの影響を受けるが、識別では韓国語話者のみが影響を示した。日本語話者では、純粋な継続時間長の情報のみで言語音のカテゴリーが形成されているのに対し、韓国語話者ではそのようなカテゴリーは形成されていないことが解った。
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