研究課題/領域番号 |
10680310
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
市川 保子 東京大学, 留学生センター, 教授 (70223089)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 従属節 / 接続語 / 文末 / 理由節 / 目的節 / 結果節 / 条件節 / 逆接節 / 複文 / 表現意図 / ムード |
研究概要 |
本研究は、従属節の理由節、条件節、逆接節等に用いられる接続語(本研究では、従属節と主節をつなぐ接続助詞などを接続語と呼ぶ)の、日本人ネイティブによる使い分けの要因・基準を調査・分析・分類し、外国人日本語学習者のための「従属節使い分け分類表」の研究・開発を目的とする。 平成10、11年度において、理由・結果・目的を表す順接条件、および、ケレドモ、ノニ、クセニ、モノノ、ニモカカワラズなどの逆接条件を取り上げ、それぞれの従属節(接続語)が主節の文末にどのような特徴をもつかを日本人ネイティブに調査し、その結果の分類・分析を行った。 また、平成12年度には、語彙が文構造にどの程度影響を与えるかに焦点を置き、従属節の中の語を変えて、再調査を実施し、分析・考察を行った。 調査・考察の結果、日本人ネイティブの接続語使い分けの要因・基準は、話し手の表現意図、仮定性の度合い、文体上の制約、文法的制約などによることがわかった。また、語彙の文構造に影響については、影響を受けやすい接続語と受けにくい接続語があること、文の構造の中では、文の種類(動詞文・形容詞文・名詞文など)は比較的語の変化による影響は小さく、肯定・否定では大きいことがわかった。また、語の変化によってムード・モダリティ表現にも影響が出ることが観察された。
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