• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

仮想計算機上のマイクロカーネルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680363
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 計算機科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

萩野 達也  慶應義塾大学, 環境情報学部, 助教授 (80201705)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードJava / 仮想計算機 / オペレーティングシステム / マイクロカーネル / Java OS / OSツールキット
研究概要

本研究では、オペレーティングシステムをJava仮想計算機上に動作させることによって、ハードウェアのもっとも大きな差異であったCPUアーキテクチャに依存しないオペレーティングシステムを誕生させることを最終の目的としており、本研究はその中でも最下層に位置するマイクロカーネル機能をJava仮想計算機上に実現することを目的としている。
平成10年度は、Java仮想計算機を単独のソフトウェアとしてハードウェア上で直接動作するように変更を行い、従来までのBIOSにあたる部分をJava仮想計算機で置き換え、その上でのマイクロカーネルが下位のCPUアーキテクチャに依存せずに作成できる基盤部分を完成させた。
平成11年度は、このJava仮想計算機上にマイクロカーネルおよびアプリケーションを動作させるための計算モデルの設計を行い、その検討を行った。また、簡単なファイルシステムを作成し、マイクロカーネルとしての機能が十分であるかの検証を行った。
さらに、このJava仮想計算機上にTCP/IPのプロトコルスタックの実装を行い評価した。TCP/IPのプロトコルスタックとしてはmbufを使ったBSDや、X kernelによる手法などがあるが、ここではJavaに適したプロトコルスタックの実装を行った。Javaにはポインタが存在せず、そのためにデータ構造の途中を直接指し示すことができない、またデータの型を別の型に変換するキャストについても安全性の点から制限されている。そこで、Javaに適したバッファ構造を用意し、複数のスレッドがモニタにより通信する形でプロトコルスタックの実現を行った。Javaで実装すると遅くなることが心配させるが、測定したところ、予想以上に効率がよいことがわかった。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 萩野達也・斉藤鉄也: "仮想計算機上のオペレーティングシステムの研究"並列・分散処理研究推進機構 並列分散処理オペレーティングシステム技術. 2. 6-11 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 萩野達也: "PUXとJMKの研究開発"並列・分散処理研究推進機構 成果概要. 72-73 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 立野、斉藤、萩野: "Javaによるプロトコルスタックの実現"情報処理学会SIGOS. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuya Hagino, Tetsuya Saito: "Operating System on Virtual Machines"Parallel/Distributed Consortium, Parallel Distributed Opperating System. Vol.2. 6-11 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuya Hagino: "PUX and JMK"Parallel/Distributed Consortium. 72-73 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroki Tateno, Tatsuya Hagino: "Design and Implementation of TCP/IP Protocol using Java"IPSJ SIGOS. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 萩野達也: "PUXとJMKの研究開発"並列・分散処理研究推進機構 成果概要. 72-73 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 立野,斎藤,萩野: "Javaによるプロトコルスタックの実現"情報処理学会SIGOS. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 萩野達也・斉藤鉄也: "仮想計算機上のオペレーティングシステムの研究" 並列・分散処理研究推進機構 並列分散処理オペレーティングシステム技術. 2. 6-11 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi