研究課題/領域番号 |
10680399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三浦 逸雄 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20143331)
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研究分担者 |
福田 求 獨協大学, 経済学部, 講師 (40306262)
影浦 峡 国立情報学研究所, 助教授 (00211152)
根本 彰 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90172759)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 公共図書館 / インターネット / 情報政策 / 図書館政策 / 公立図書館 / レファレンス・サービス / 書誌データベース / OPAC |
研究概要 |
本研究は、市民がアクセス可能な社会的機関としての公共図書館がもつサービス機能に着目し、そのネットワーク時代における情報基盤としての可能性をいくつかの方法を併用することで探った。まず、アメリカと日本の情報政策と図書館支援体制の関係について文献及びネットワーク上の情報を利用して調査を行った。ついで公共図書館現場の専門職員や研究協力者とともに共同研究会を開催し、情報アクセス機関としての問題点を検討しつつ、協力機関に呼びかけ実験サービス(公共図書館Webの提供、新聞・雑誌記事索引データベースの導入)を実施した。とくにデジタル技術を使用したシステム開発として、小平市図書館の「としょかんこどもきょうどしりょう」のデジタル化と立川市図書館のCD版新聞記事データベースをWeb上で検索できるデーターベースTANPIDがあげられる。これらのサービス実験をまとめた成果を図書館現場と共有するために、メーリングリスト(plit-ml)を提供し、また1998年度と2000年度の2度にわたって公開シンポジウムを実施した。以上により、連邦政府レベルの情報政策に図書館政策が位置づけられている米国と比較して、わが国では教育の情報化等に特別の予算措置が行われているにも関わらず中央政府レベルでの図書館にたいする位置づけはきわめて弱いこと、また、これまでわが国の図書館が貸出を中心とするサービス方針を採用してきたことで、電子化サービスに対応するポテンシャルが弱いことが指摘できる。なお、日野市市政図書室のレファレンスサービスに関する実態調査を合わせて実施し、一部の図書館では専門的な行政レファレンスを行っていることを確認した。
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