研究課題/領域番号 |
10680437
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
中條 武志 中央大学, 理工学部, 教授 (40198106)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | ヒューマンエラー / 作業管理 / 教育・訓練・動機付け / 標準化 / フールプルーフ化 / 作業標準書 / 職場属性 |
研究概要 |
本研究では、デミング賞受賞企業・職場を対象に、当該企業・職場におけるヒューマンエラーの発生状況および作業管理システムの実体に関する郵送調査を行い、両者の関係を明らかにすることを試みた。結果として、品質トラブルの中で作業ミスの起因しているものの割合が50%以上という職場が半数近くあり、作業ミスが工程管理の重要な課題の一つとなっていること、中でも「標準通り作業していない状況で発生するミス」が多くの職場で問題となっていること、これらのミスを防止することが有効であること、特に「標準を守らない」状況で発生するミスを防止するためには、作業を観察したり、不具合事例を用いて標準の重要性を教え、作業者に対する指導を徹底して行うことが有効である、などが分かった。 また、職場の属性として、標準化の状況、品種の数、自働化の程度、応援作業者の数などを取り上げた上で、教育・訓練・動機付けの作業ミス防止に与える効果が、これらによってどのように変化するか解析した。結果として、教育・訓練・動機付けの効果は、職場の属性によって大きく異なり、各々の職場に応じた活動を展開することが重要であること、特に、標準化の状況は教育・訓練・動機付けの効果に影響を左右するため、それぞれ個別に考えるのでなく、連携をもって進めることが重要であること、教育の計画面や作業観察等の指導面を強化する場合には標準に含まれる手順と条件を区分することを合わせて考えるのがよいこと、訓練の効果を高めるためには作業者の標準作成へ関わらせた方がよいこと、など分かった。
|