研究課題/領域番号 |
10680451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学
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研究機関 | 福井工業高等専門学校 |
研究代表者 |
太田 泰雄 福井工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (10042988)
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研究分担者 |
辻子 祐二 (辻子 裕二) 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助手 (40259859)
渡辺 康二 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (20042989)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 融雪 / 地すべり / 最大融雪継続日数 / 降雪 / 地下水位 / 衛星画像 / 地すべりメカニズム / 降雪地帯 / 地すべり発生回数 / 降水量 / 地盤傾斜 / 融雪地滑り / 斜面崩壊 / 海岸段丘 / 急傾斜地 |
研究概要 |
福井県は本州の中程にあり、降雪地帯としてはむしろ南限に位置する。しかし、これまでに豪雪もあり、春先には融雪が原因と考えられる地すべりも多数発生している。これは、標高にしてわすが500mの差異にもかかわらず地形、気候の変化が大きいためと思われる。特に、大野市近辺の奥越地方では毎年のように1mを超す降雪があり、融雪地すべりも多数発生している。また、越前海岸地方は温暖であるが、地質的に地すべりが発生しやすく、これまでに夏季の梅雨の後や融雪による地すべりが発生している。 北陸地方で多発している、融雪地すべりのメカニズムと観測方法を研究することは非常に重要と考えられるが、ここでは、福井県丹生郡越前町で発生している梨ケ平地すべりを例にとりその特徴などについて調べ、さらに最近のデータにより、この地すべりについて詳しく調べ、そのことにより北陸地方の融雪地すべり発生原因・メカニズム、観察方法などについて調べた。 その結果、これまでの報告のように、最大融雪継続日数と地すべり発生回数との間には密接な関係があり、福井県の融雪データと地すべり発生回数について調べたところほぼ同様な傾向があることがわかった。また、梨ケ平地すべりを例にとり、降水量と地下水位や、地盤傾斜についてフィールドワークを2年間行なった。その結果、降水量は無論、地下水位に深く関係し、降水量、特に冬季の降雪量と地盤傾斜移動量が深く関係することがわかった。これらのことより、北陸地区の地すべりの発生メカニズムについて報告した。
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