研究課題/領域番号 |
10680458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
近藤 克己 (近藤 克巳) 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (30026314)
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研究分担者 |
中村 祐司 京都大学, エネルギー科学研究科, 助教授 (20198245)
水内 亨 京都大学, エネルギー理工学研究所, 助教授 (20135619)
佐野 史道 京都大学, エネルギー理工学研究所, 教授 (70115856)
岡田 浩之 京都大学, エネルギー理工学研究所, 助手 (50169116)
別生 榮 京都大学, エネルギー科学研究科, 助手 (00135617)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ダイバータ / 水素原子 / 速度分布関数 / 超高波長分解能分光器 / 絶対波長較正装置 / Hαスペクトル / Heliotron J / LHD / リサイクリング / heliotron J / 不純物 / 高Z材 / タングステン / タンタル / TEXTOR-94 / 絶対波長校正装置 / モリブデン / 水素リサイクリング |
研究概要 |
[1]超高波長分解能可視分光器の製作 ダイバータ領域に存在する水素原子の速度分布関数の測定は水素原子の挙動を理解する上で不可欠なものである。速度分布関数を実測するために高い波長分解能を有する分光器の試作を行った。このシステムでは逆線分散として0.0024nm/pixelという値が得られ水素原子の測定では、1x10^3m/sの測定が可能である。 [2]絶対波長校正光源の製作 ダイバータ領域の水素原子の運動方向を測定するためには超高波長分解能分光器の波長が較正されていることが必要である。波長分解能が非常に高いため1つの線スペクトルを用いて絶対較正をすることができない。このために新たに水素、重水素の混合プラズマを用いてHα、Dαの2本のスペクトル線を同時に測定できるホローカソード放電装置を製作した。この装置ではさらに1.13Tの磁場がかけられるようにしてゼーマン分岐したσ、π成分を見ることにより6本のスペクトル線を同時に観測できるようにした。 [3]LHDにおけるHα線の微細構造の測定 LHD装置では、中性粒子ビーム入射によって平均電子密度4.5×10^<19>m^<-3>の長時間放電が行われるが、その間の水素原子の速度変化を測定できた。放電開始時は、速度に大きな変化が認められないが、定常状態に移ると最も速度の大きい場合で9×10^3m/sに達した。スペクトルのシフトから水素原子は測定系に近づく方向で運動していることも明らかになった。また水素原子の発光スペクトルのプロファイルを詳細に調べると非対称性が認められ、低温と高温の2成分に分離できることが明らかになった。低温成分は0.1eV、高温成分は0.4eVのエネルギーに対応することもわかった。これらの値はダイバータ領域を視線が見込むときに得られ、ダイバータ以外の領域を観測すると大きな変化が無いことが明らかになった。
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