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水蒸気プラズマによる熱効果性プラスチックの分解と資源化

研究課題

研究課題/領域番号 10680465
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 プラズマ理工学
研究機関近畿大学

研究代表者

井原 辰彦  近畿大学, 工学部, 教授 (50133541)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード熱硬化性プラスチック / 水蒸気 / プラズマ / 再資源化 / 不飽和ポリエステル / 熱硬化性樹脂 / プラズマ化学反応 / アルコール
研究概要

熱硬化性樹脂である不飽和ポリエステル樹脂を対象に,最も低コスト,無害,無尽蔵である水を用いて熱分解法およびプラズマ法による再資源化を試みた。反応容器内生成物を各温度別に比較したところ,熱分解法,プラズマ法とも200℃以下では全く生成せず,300℃付近から急激に増加し,熱分解法では,400℃をピークにその後は減少した。したがって,不飽和ポリエステル樹脂を効率よく分解するには400℃以上熱が必要であることがわかった。400℃での生成物を熱分解法,プラズマ法で比較したところ,いずれも16種類の生成物を確認した。生成量が多い順に列挙すると,両分解法ともアセトアルデヒド,プロパナール,アセトン,アリルアルコール,プロピレングリコール,エチレングリコール,フェニルアセトアルデヒド,テトラヒドロフラン,2-ブタノン,2-Et-Me-1.3-ジオキソラン,2-プロパノン-1-オール,2-プロパノール-1-アリルオキシ,5-ヘキセン-2-オール,酢酸,フェニルアルデヒド,無水フタル酸の順であった。原料である不飽和ポリエステル樹脂の構造が反映されたプロピレングリコールなどの生成物と共に全く反映されてないテトラヒドロフランなどの生成物が得られていることがわかった。テトラヒドロフランなどは原料のポリマー中には含まれない構造であるので,生成物同士が反応して生成したのもと考察される。最適分解条件(400℃)で転化率について比較したところ,前者が41.34%,後者は33.37%であった。これらのことから,不飽和ポリエステル樹脂を,付加価値の高い物質に変換させる為の手段として,水を用いた熱分解およびプラズマ分解は有効な手段であり,熱分解の方が高効率であることがわかった。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Iriyama, T.Ouro, and T.Ihara: "Plsama Decomposition of Synthetic Polymers and Formation of Organic Compounds"J.Photopolym.Sci.Tech.. 11. 293 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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