研究課題/領域番号 |
10680509
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 新居浜工業高等専門学校 |
研究代表者 |
中川 克彦 新居浜工業高等専門学校, 教授 (40149977)
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研究分担者 |
堤 主計 新居浜工業高等専門学校, 生物応用化学科, 助手 (00300640)
田渕 研三 新居浜工業高等専門学校, 生物応用化学科, 教授 (00044090)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | Optochemical sensor / Hydrogen chloride / Tetraphenylporphyrins / Gas sensor / UV-vis spectrum / Environmental monitoring / Tetraphenylporphyins / hydrogen chloride / Tetraphenyl porphyrins / Envioromental monitoring / Oas sensor |
研究概要 |
1)ポリマーマトリックスの合成について:我々のグループで見い出した水-有機2相系で開始剤に塩化テトラブチルアンモニウム(TBACl)-Na_2S_2O_4-CCl_4を用いて、酢酸ビニル(VAc)、アクリロニトリル、スチレン(St)及びメタクリル酸メチル(MMA)の重合を行うと、酢酸ビニルを用いた場合がもっとも良く重合し、次いでアクリロニトリル、MMAの順に重合率が減少し、Stを用いた場合には全く重合しなかった。両末端に-CCl_3を有するポリ酢酸ビニルを用いてアクリル酸エステル(AA)とのブロック共重合体を合成を検討するが、AAの重合率が低いためGPC分析によりブロック効率が低くなることが分かった。 2)色素の合成及びセンサ特性について:テトラフェニルポルフィリン(TPPH_2)にOH基を導入したTPPH_2導入体の回復時間を改善する方法として、(1)TPPH_2のフェニル基(パラ位)とOH基の間に長鎖メチレン基を導入したTPPH_2誘導体を合成 (2)TPPH_2のフェニル基(パラ位)にアルコキシル基を導入したTPPH_2誘導体を合成し、HClガスに対する応答・回復性について検討すると、アルコキシル基が最も優れていることが分かった。さらに、枝分かれ構造を有する電子供与性置換基は非常に速い回復を示し、TPPH_2をほぼ同じ回復速度を示した。一方、HClガスセンサ特性に及ぼす複合膜のポリマーマトリックスのガラス転移温度が光学的HClガスセンサの感度・応答・回復挙動へ与える影響を検討すると、ガラス転移温度がセンサ測定温度よりもやや低いポリマーマトリックスを用いた時、HClガスに対する応答・回復性が最も向上した。これは膜中の自由体積の増大とポリマー分子運度の活発化によりによりHClガスが拡散しやすくなることが分かった。
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