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集水域の栄養塩負荷が湿原生態系に及ぼす影響評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680531
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境影響評価(含放射線生物学)
研究機関国立環境研究所

研究代表者

野原 精一  国立環境研究所, 生物圏環境部, 室長 (60180767)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードδ^<18>O / 湿原 / 窒素 / TIC / DOC / 富栄養化 / 尾瀬ヶ原 / 雪 / 栄養塩 / クロロフィル / 同位体比 / 航空写真 / 湿地 / 湿地林 / 脱窒 / 評価モデル / 物質循環
研究概要

尾瀬沼の湖水pHは6.7〜8.2の中性の範囲にあった。一方湿原は酸性にあり7河川は得に酸性の河川であった。また,5河川の水温は他に比べ低く流域違いを詳しく調査する必要がある。浅湖湿原などの湿原に由来する河川水の溶存有機物は高い(3河川)が,最大の流入河川の大江川は溶存有機物の濃度が低く,大江湿原からの有機物の流入は少ないと考えられる。それと同様に湿原に由来する河川水のδ^<18>O値は他の河川より有為に重く(約1‰),河川水には泥炭層の少し古い水が混ざっていると考えられた。また,湿原に由来する河川水は硫酸濃度が低く,湿原で窒素が取り込まれていると考えられた。河川水の硫酸濃度は湖水より高く,流域の自然からの窒素負荷が尾瀬沼の窒素を支えていると思われる。今後流量を測定して,尾瀬沼の富栄養化の要因を明らかにする必要がある。
尾瀬沼の湖盆図および水生植物の分布をGPSを用いて詳細に調査した。以前には存在したシャジクモ類は調査範囲の違いで1987年以来採集できていなかったが1996年にカタシャジクモの存在を確認し,1999年にはヒメフラスコモを確認した。合計18種の在来の水生植物が認められ、これまでにコカナダモ侵入後絶滅した在来種はなかった。長蔵小屋沖にライントランセクトを設け1990〜1999年の長期変化を明らかにした。
尾瀬ヶ原中田代約50カ所の池溏の全炭酸(TIC)と溶存有機炭素量(DOC)の季節変化,分光光度計で吸収特性及び光合成有効放射量の減衰率を調べた。ヒツジグサ,オゼコウホネ実生の定着及び沈水葉の生産にとって茶色い池溏水に多いTICは炭素源として正の環境因子であるが,茶色い池溏水に多いDOCは光の制限として重要な負の環境因子でもあると考えられた。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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