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富士山における植生保全と修復-フジアザミとミヤマハンノキを用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 10680540
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境保全
研究機関静岡大学

研究代表者

増沢 武弘  静岡大学, 理学部, 教授 (40111801)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード富士山 / 植生保全 / フジアザミ / ミヤマハンノキ / 植物群落の遷移 / 森林限界
研究概要

フジアザミは日本列島中部に分布する植物である。中部地方においても、特に富士山の南東部に集中的に分布している。富士山の宝永山は1707年に噴火し、南東面の御殿場方向に広大な裸地を作った。この部分は現在でも広く裸地となっているが、部分的には多年生草本植物を中心とした植生が回復している。近年そのような場所に多大な人為的な撹乱が生じ、裸地が広がりつつある。一度裸地化した部分はその回復に多くの時間を必要とする。ここでは、富士山に自生するフジアザミを用いて、植生の保全と修復に関する基礎的な研究を行った。
その結果、ヒジアザミは植生を保全し修復するためには、極めて有用な植物であることが明らかとなった。特に、多量の発芽可能な種子を生産すること、種子の大きさにバリエーションがあること、苗が作りやすく移植が容易であること、などが実験的に証明された。種子のバリエーションでは1頭花に成熟する種子が小型のものから大型のものまで、約3倍の違いがあった。実験の結果、自然状態の土壌条件下で、各々(大型から小型種子)の役割が明らかとなった。
同時にミヤマハンノキの代表的な群落を調査し、その特性を明らかにした。その結果、フジアザミ群落で修復を行った後、ミヤマハンノキ群落に移行することが理想的であることがわかった。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 増沢武弘、美里直美: "富士山の砂礫地に生育する多年生草本植物"日本生態学会誌. 49. 307-312 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 増沢 武弘: "生態学への招待"開成出版. 168 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Masuzawa and N. Masato: "Herbaceous perennials at scoria area on Mt. Fuji. -Disturbance in scoria area and Cirsium purpuratum.-"Japanese Journal of Ecology. 49. 307-312 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Masuzawa: "Introduction to Ecology."Kaiseisyuppan. 168 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 増沢 武弘: "富士山の砂礫地に生育する多年生草木植物-砂礫地における撹乱とフジアザミ群落"日本生態学会誌. 49. 307-312 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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