研究課題/領域番号 |
10680648
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川上 浩一 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70195048)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ゼブラフィッシュ / メダカ / トランスポゾン / 遺伝子導入法 / トランスジェニック / リバース遺伝学 / マイクロインジェクション / 分子生物学 / 発生遺伝学 / トランスジェニックアニマル |
研究概要 |
ゼブラフィッシュは、複雑な生命現象を制御する脊椎動物遺伝子機能を解明するためのモデル動物として近年盛んに用いられるようになってきた。しかしながら、モデル生物としての歴史が浅いため遺伝子機能解析のための方法論の開発は発展途上である。本研究の目的は、クローニングされた遺伝子の個体における機能を解析するためのリバース遺伝学的方法論の開発である。本研究では、クローニングされた遺伝子を個体ゲノムに導入しトランスジェニックフィッシュを作成するための、新しい外来遺伝子導入法の開発研究を行った。 メダカにおいては、トランスポゾン様配列Tol2が既に同定されていた。本研究では、このTol2因子を用いた新しい外来遺伝子導入法を開発するために、Tol2因子のゼブラフィッシュにおける転移活性を調べ、以下の成果を挙げてきた。 1.Tol2因子が転移の第一段階である切り出し反応を自律的に起こしうる因子であること。 2.Tol2因子がコードする転写物のcDNAをクローニングし、このcDNAが切り出し活性をもつ転移酵素をコードすることを明らかにした。 3.Tol2因子cDNAから作製したRNAとTol2因子DNAをゼブラフィッシュ受精卵に微量注入することにより、Tol2因子がゼブラフィッシュ生殖細胞において転移することを明らかにした。 4.ゼブラフィッシュhagoromo遺伝子はマウスDactylin遺伝子のorthologであり、この遺伝子の変異によってゼブラフィッシュのストライプパターン形成に異常が生じることを明らかにした。
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