研究課題/領域番号 |
10680684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
大隅 圭太 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (20221822)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 減数分裂 / 細胞周期 / cdc2キナーゼ / アフリカツメガエル / 無細胞系 / 卵母細胞 / Cdc2キナーゼ / 分裂期 |
研究概要 |
減数分裂周期における分裂期から分裂期への移行を再現するアフリカツメガエル卵母細胞の無細胞系を用いて、分裂期/分裂期移行の制御メカニズムについて、次の点を明らかにした。 1.減数第一分裂終了時には不完全であることが知られているcdc2キナーゼの不活化を完全にすると、第二分裂に移行する前にS期が誘起される。 2.上記のS期の誘起は、非分解型のサイクリンB蛋白質を加えておくことによって抑制される。したがって、第一分裂終了時にサイクリンBの分解が不完全であることによって維持される、低いレベルのcdc2キナーゼ活性によって第一分裂後にS期への移行が抑制されると結論される。 3.外来性のWee1を加えることで、第一分裂終了時のWee1量を増加させると、第二分裂に移行する前にS期が誘起される。さらに、このようにして誘起されたS期も、非分解型のサイクリンB蛋白質を加えておくことによって抑制される。 以上の結果から、第一分裂終了時にサイクリンBが完全に分解されないことによって低いレベルのcdc2キナーゼ活性が残ること、また、Wee1の蛋白質量が少ないことが減数分裂周期における分裂期/分裂期移行に重要であることが明らかとなった。さらに、定量的な解析の結果、第一分裂終了後に分裂期に移行するか、S期に移行するかは、cdc2キナーゼの活性レベルとWee1量との相対的な量的関係によって決定されることが示された。
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