研究課題/領域番号 |
10680731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 (1999) (財)東京都神経科学総合研究所 (1998) |
研究代表者 |
大迫 俊二 (財)東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員(主任) (50152103)
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研究分担者 |
高松 芳樹 (財)東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 主事研究員 (50250204)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 神経発生、分化 / ヘリックス・ループ・ヘリックス / 転写因子 / アクティペーター / C2HCタイプZnフィンガー / 末梢神経系 / 中枢神経系 / Dnzf-1 / アクティベーター / 抹消神経系 / dNZF-1 / 神経発生 / C2HC型Znフィンガー / Gal4 / UAS |
研究概要 |
神経発生を制御する分子機構を明らかにするため、ヘリックス・ループ・ヘリックス転写因子(HLH)を鍵分子として出発して研究を進めている。最近、XenopusのC2HCタイプZnフィンガー遺伝子X-MyT1が、神経発生を正に制御するHLH転写因子と、逆に神経発生を負に制御するNotch伝達系の最下流に位置するHLH転写因子との間で機能する可能性が示唆された。そこで、この分野でもっとも研究が進んでいるショウジョウバエにおけるC2HCタイプZnフィンガー遺伝子の機能的役割を明らかにするために、そのクローニングを行った。その結果、1220個のアミノ酸をコードするcDNAを得た(dNZF-1)。dNZF-1は脊椎動物のものと異なり2個のC2HCZnフィンガーのみを有し、それ以外では脊椎動物のものと相同性を示さなかった。dNZF-1は、C2HCZnフィンガーを介して特定の塩基配列に結合し、転写を活性化するアクティベーターとして機能できた。whole mount in situ hybridizationによって、胚発生におけるdNZF-1mRNAの発現パターンを調べた結果、stage13頃から中枢神経系で弱い発現が観察され、胚発生後期stage16ではより多くの中枢神経系のサブセットの細胞に発現が見られた。dNZF-1特異的抗体を用いて同様の結果が得られた。さらに、dNZF-1のin vivoにおける機能を調べるために、dNZF-1のC2HCZnフィンガーをGrouchoN末端と繋いだドミナント・ネガティブ型を作製してGal4/UAS系を使って神経細胞において発現させると、胚発生致死となることが判った。これらの結果から、dNZF-1は神経分化において重要な働きをするものと考えられた。
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