研究課題/領域番号 |
10680773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
大和田 一雄 山形大学, 医学部, 助教授 (60101010)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | シマリス / HDL / CETP / 降脂質剤 / 高コレステロール食 / CETP遺伝子 / アポ蛋白 / エクソン15 |
研究概要 |
我々はシマリスの血清HDL値が著しく高値であることを見出しその成因について検討してきた。ヒトにおいてはCETPとHTGLの欠損がHDLを上昇させる。シマリスにおいてはCETP蛋白量は測定限界値以下であり、CETP活性及びHTGL活性とも低活性であった。このことはシマリス血清中の高HDL値がCETPの低活性によるものであることを強く示唆するものと考えられた。 一方、ヒトCETP欠損症ではCETP遺伝子のイントロン14とエクソン15のポイントミューテーションが知られている。シマリスのエクソン15について変異の有無を検討したところ、28bp付近のバンドを欠く特異なパターンを見出したが、詳細については現在検討中である。 CETPを腑活することが知られている降脂質剤(プロブコール)を投与すると4週間後にCho、TG、HDLともそれぞれ44%、78%、48%まで値が減少した。リポタンパク分画比率をみるとHDLは3週目まで減少し、4週目で上昇したのに対し、VLDL+LDLは逆に3週目まで上昇し4週目で減少した。 5%コレステロール添加飼料を長期にわたって投与すると、オス動物においてはChoおよびHDLは8ヶ月後でも変化を認めなかったが、TGは8ヶ月で給与前に比べて約47%の値に減少した。メス動物においてはHDLのみ変化を認めなかったが、Choで約2倍、TGで約3倍の値に上昇した。 現在これらの実験をさらに継続すると共に、シマリスのCETP遺伝子の存否について検討しているところである。
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