研究課題/領域番号 |
10680799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
岡 勝仁 大阪府立大学, 先端科学研究所, 助教授 (70203966)
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研究分担者 |
平野 義明 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (80247874)
林 壽郎 大阪府立大学, 先端科学研究所, 教授 (90026089)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ポリペプチド / コンホメーション / 分子力学 / ペプチド合成 / 医用高分子材料 / 周期性ポリペプチド / コラーゲン / ハイドロゲル / 周期性タンパク質 |
研究概要 |
1)アミノ酸配列とコンホーメションの対応関係に関する知見の集積のため、天然由来の周期性タンパク質のコラーゲン等におけるプロリン含有の反復アミノ酸配列をモデル化した周期性ポリペプチド、Poly(Gly-Pro-Xaa)Poly(Xaa-Pro)、Poly(Xaa-Pro-Pro)、Poly(Xaa-Pro-Pro-Pro)の合成を液相法により試み、目的とする化合物を得た。円二色性測定の結果、既知のヘリックス構造とは異なるスペクトルを得た。得られたスペクトルパターンは分子力学計算により予測しているコンホーメションの可能性を強く支持している。また、立体構造安定化因子としてのセリン残基の役割を検討するため、セリン残基を含むオリゴペプチドを合成し、円二色性測定、NMR測定による構造解析を試み、側鎖ヒドロキシル基の役割に関する有用な知見を得た。2)天然由来の周期性タンパク質を越えた新しい種々の反復アミノ酸配列設計を行い、分子力学計算に基づく構造最適化によるコンホメーション解析を通じてアミノ酸配列と安定な基本骨格構造の対応関係についての有用な知見を得た。3)タンパク質分子における重要な立体構造形成因子である静電相互作用とジスルフィド結合に着目し、その役割について理論的解析を試みた。安定化様式に関わる重要な定量的知見を得た。4)縮合法によるアミノ酸共重合体の合成を試み、成分アミノ酸の疎水性に依存して大きく熱的物性の変化する種々のアミノ酸共重合体を得た。5)ハイブリッド体合成の新しい手法に関わる基礎的知見を得るため、γ-線照射による架橋についてポリアミノ酸系での検討を行い、架橋反応進行に関わる重要な知見を得た。また、ポリ(アクリル酸)-リジン系の熱架橋反応を試み、ハイブリッド型ハイドロゲルの生成を確認した。6)架橋部分の疎水性とハイドロゲル膜の力学物性との関連について、医用高分子材料としての展開に関する有用な知見を得た。
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