研究課題/領域番号 |
10680807
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
平野 義明 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (80247874)
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研究分担者 |
岡 勝仁 大阪府立大学, 先端科学研究所, 助教授 (70203966)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 細胞接着性オリゴペプチド / Arg-Gly-Asp-Ser(RGDS) / RGDS mimetic peptide / コンホメーション解析 / 血小板凝集阻害活性 / 構造活性相関 / 生医学材料 / ECEPP |
研究概要 |
細胞接着活性を有するオリゴペプチドRGDS、 RYDS、 EILDV、 YIGSR、 IKVAV等を液相法により合成し、元素分析、アミノ酸分析、 TOF-MS、 NMR等により合成されていることを確認した。また、RGDSミメティックペプチドとして Har-Gly-Asp-Ser(hRGDS)、 Can-Gly-Asp-Ser(CaGDS)、 Arg-Nip-Asp-Ser(RNiDS)、 Arg-Pro-Asp-Ser(RPDS)等を合成し最適な合成方法を確立した。また、アルギニンを置換しても活性が維持されることをより明確にするため、グアニジド基を変換したNio-Gly-Asp-Ser(OiGDS)と Orn-Gly-Asp-Ser(OrGDS)を新たに合成することに成功した。これら、RGDSミメティックペプチドは、元素分析、TOF-MS、 NMRにより合成を確認した。さらには、フィブロネクチンの細胞接着活性部位近傍の配列VTGRGDSPASSの鎖長を検討するためのRGDSから種々鎖長を伸長したペプチドを合成した。これに加えてRGDSのN、C両末端にβ-ターン構造を構築するような配列を分子設計し合成した。 これらのRGDSミメティックペプチドを用いて、血小板凝集阻害実験を行い、IC50を求めることによりミメティックペプチドの構造活性相関について検討を加えた。その結果、アルギニン部分は、アミノ酸を置換し側鎖長などを変化させてもグアニジド基があれば活性発現が見られるが、アスパラギン酸残基は置換することは出来ず側鎖のカルボキシル基の存在の重要性が示唆された。また、グリシン残基部分は、主鎖構造において構造制御可能なアミノ酸であれば、他のアミノ酸に置換しても活性は発揮することが判明した。RGDSの N、C両端末に鎖長を10残基程度まで伸長すれば、鎖長に依存して明らかに活性が増強されることが明らかになった。β-ターン構造を構築するように分子設計したペプチドは、設計通りβ-ターン構造を構築することが、CD測定より明らかになった。 ECEPPの分子力場を用いて、Arg-Gly-Asp-Xaa配列やサイクリック構造を含むオリゴペプチドのコンホメーション解析を行ったところ、いずれの場合においても、Gly部分にてターン構造を有し、さらにArg とAsp残基の側鎖の配向および水素結合が安定構造形式において重要であることが明らかになった。
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