研究課題/領域番号 |
10710007
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
印度哲学(含仏教学)
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研究機関 | 武蔵野女子大学 |
研究代表者 |
西本 照真 武蔵野女子大学, 人間関係学部, 講師 (50298022)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 三階教 / 信行 / 三階教徒 / 優曇禅師 / 敦煌遺書北新1002号 / 『仏性観修善法』 / 敦煌遺書北8386 / 『三階観法略釈』 / 百塔寺 / 七寺写本 / 『三階仏法』 / 仏性観 |
研究概要 |
平成11年度の研究実績の概要は以下のとおりである。 1.歴史学的研究 『隋唐五代墓誌〓編』(全30巻)中の墓石資料を調査した結果、澄心寺比丘尼優曇禅師が三階教僧であったことが明らかになった。なお、平成12年3月の西安一帯の墓碑調査の結果、同禅師の墓碑銘は昭陵博物館に保存されていることが確認された。 2.文献学的研究 (1)敦煌遺書北新1002号(『仏性観修繕法』)は首尾を欠いた写本であるが、筆者が三階教文献として注目していた北京8386が文献の後半部分を筆写した写本であることを特定した。このことにより『仏性観修繕法』の全文がよみがえったことになる。 (2)敦煌本と本邦本と『三階仏法』の成立と伝播について、七寺写本の特徴も含めて明らかにした。 3.思想史的研究 昨年度から研究を続けていた『三階観法略釈』(P2268)の思想内容の分析を終え、同文献には華厳や禅の思想的の影響が見られること、成立は7世紀半ば以降であることなどを明らかにした。
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