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自動車運転時の眠気予測システムの開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10710035
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関(財)労働科学研究所

研究代表者

北島 洋樹  財団法人 労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (20234255)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード眠気予測 / シミュレータ / 実走行実験 / 眠気の表情評定 / 自動車運転時の眠気 / 眠気の予測 / 眼球運動
研究概要

自動車運転中の眠気予測システムの開発の基礎となる各種データ収集に向けて、平成10年度には、簡易型シミュレータ上で、運転中の生理学的データや、運転操作、動作・姿勢などを同期させて記録するシステムの構築・調整を行った。
本年度は、この運転環境と運転者の動作等を同期させて記録する「動作・環境同時記録システム」を用いた、実走行実験を実施した。
車両に、上記システムの他、車両の運動特性を測定する機器などを搭載した。実走行中に運転者の主観反応(眠気、緊張度など)を測定する方法を工夫した。予備走行を数回行い、測定方法の確立に務めた。走行後には、被験者に走行時の内観について、回想的に報告させた。
高速道路走行条件/一般道路走行条件の2つを設定し、運転者の生理学的データ(EOG,ECG)、交通状況、運転者顔面画像、運転操作(ハンドル角等)、車両運動特性を連続的に測定した。得られたデータに対して、高速道路シミュレータを用いた先行研究で導出した、眠気予測式によって、眠気の予測を行った。
ある被験者の例では、高速道路条件では、眠気表情値と眠気予測値の相関は0.5、一般道条件では03程度であり、高速道路シミュレータ実験における平均0.75には及ばなかった。
この原因としては、眼球運動への現実の交通状況の影響(何を見に行くか、何を見ざるを得ないか)が大きいことが考えられる。また、被験者からは、「一般道のほうが緊張する」、「一般道の方が眠くならない」などの内観が報告されており、予測精度について走行条件差があったことの一つの原因と考えられた。
シミュレータ実験によって導かれた予測指標(長い瞬きの生起率、視線の固定化の程度、心拍)は実走行実験でも有効と考えられる。実用的な予測精度を確保するためには、実走行実験を重ね、走行状況に依存する概乱要因を除去する方法などについてさらに検討することが必要である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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