• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

学生の"おとな"的心性の獲得経路に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10710063
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関南山大学

研究代表者

浦上 昌則  南山大学, 文学部, 助教授 (00298548)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード青年期 / 発達 / 移行
研究概要

研究I:昨年度に作成した,"学生"および"おとな"が備えている心理的特性を記述するための尺度をさらに洗練することを目的とし,さらに400名程度のデータを増加させた。新たなデータを加えたものを対象として,尺度の構造を確認するために因子分析を行った結果,昨年度と一部異なった結果が得られた。いくつかの因子については,昨年度と全く同様なものが抽出されたが,2因子ほど新たなまとまりを示していた。解釈上は,昨年度の結果も本年度の結果もともに解釈可能なものであった。この点は,さらに検討が必要であろう。
また,被験者自身が認識している自らの"おとなの程度"と,尺度得点の関連を検討した結果,各下位尺度(本年度の因子分析結果による)の得点は"おとなの程度"と直線的な関連が認められた。このことは,尺度項目内容を身につけること,もしくは捨て去ることが,"おとな"に近づくことと認識されている結果といえよう。しかし男女別にこれをみると,それぞれで特徴的な関連を見せることも明らかになってきた。すなわち,男性が自分を評価する場合と,女性が自分を評価する場合で,重要視する指標が異なっている可能性が考えられるのである。このような性差は,経験的にも納得できるものであり,今後さらに細かい検討を加えるべき点と考えられる。
研究II:就職の前後での,心理的変容過程を検討するために,面接調査を行う予定であった。研究Iの結果をもとに何ケースか予備面接を行った結果,予想されていたような回答が聞き出せないことが明らかになってきた。そのため,方法の変更を検討し,回想法による自由記述でデータを再収集している。この結果と研究Iの結果を突き合わせることによって,就職の前後の心理的変容過程がより明らかになると期待している。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi