研究課題/領域番号 |
10710071
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 甲子園短期大学 |
研究代表者 |
塘 利枝子 甲子園短期大学, 幼児教育科, 専任講師 (00300335)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 教科書 / 小学生 / 発達観 / 性役割 / 対人関係 / 内容分析 / 社会化 / 国際比較 / 異文化間比較 |
研究概要 |
1.学会発表 The Third Conference of Asian Association of Social Psychology(1999)において、"Inter-culture and Intra-culture Comparison in Asian and European Textbooks"と題して発表し、日本、台湾、イギリス及びドイツの教科書に登場する親の育児行動について、親役割、性役割の観点から文化間比較と文化内比較を行った。また日本心理学会第63回大会(1999)において、「教科書に描かれた対人関係の発達に関する異文化間比較」と題した発表を行った。 2.文化の二分法的な考えに対する見直し 多くの国際比較研究では、欧米とアジアの国々とを比較することが多く、その際に出た行動の差異は、欧米とアジアとの「文化」の違いであると説明されてきたが、本課題による研究成果の結果、アジア内での違いが欧州内での違いより大きく、かつ多様であることが検証された。 3.現実像と理想像とのギャップ 教科書に描かれた発達観や子ども観と、実際の子どものそれらとの違いを検討するために、小学生に質問紙を実施した。一連の成果についてはさらなる検討を加えて研究を続行する予定である。 4.本課題に関する今後の発表予定と研究方向 本課題に関する2年間の成果は、引き続き2000年度にISSBD、Sociocultural Research、German-Japanese Society for Social Sciences、International Congress of Psychologyにて発表を行う。 更に本課題の成果を発展させ、アジアの多様性に焦点を当て、アジアの研究者との共同作業をも通して、教科書に描かれた内容を分析材料に文化比較の尺度について検討する。
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