• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

途上地域の農村女性の控える生活労働と生産労働の矛盾と統合をめぐる中間仮説の構築

研究課題

研究課題/領域番号 10710096
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関東京農業大学

研究代表者

杉原 たまえ (臺 たまえ / 〓 たまえ)  東京農業大学, 国際食料情報学部, 講師 (20277239)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード祭祀労働 / 「慣習」と「経済」 / 有償労働・無償労働 / 沖縄農村社会 / 生活時間調査 / 持続的農業生産システム / ジェンダー(WIDとGAO) / 「対概念」 / 無償労働・有償労働 / 生活労働 / タイ農村社会
研究概要

農村女性の労働は、家事労働者として、また農業生産面でも多々無償労働として位置付けられている。しかし、その一方で、とくに途上地域の農村女性は生活面で男性に優位性を示している。「女性の生活労働(無償労働)」と「男性の生産労働(有償労働)」の分断的な研究のあり方をいかに社会システムとして統合させていくか、などを研究目的としている。本件の調査研究の概要は下記の通りである。
1.女性の生活労働(無償労働)の社会的位置づけ:途上地域において女性の存在が優位性を示しているのは、家事・育児労働のほかに労働祭祀労働の主たる担い手であるためである、と仮説をたて、祭祀(習慣)と農業生産(経済)のあり方を、沖縄県久高島、今帰仁村崎山集落、平良市池間島において調査・研究をおこなった。祭祀労働は、島や集落を管理・統治する手段として機能しており、単に宗教的な機能だけではないこと、また社会的生産システムのなかに男性の祭祀労働を組み込んだ視座を得た。男性労働との性別分業の社会的意味合いとその変容課程、ルースな社会を再生産するタイトな社会構造、など「対概念」の重要性について考察した。
2.女性の生産労働(有償労働):タイにおける調査では、日本向け輸出生産をおこなっている集約的野菜生産地域での生活時間調査から、女性の持続的可能性のある農業生産と生活の取り組みについての調査をおこなった。また、比較調査として、奈良県内の農事組合法人の優良事例を選出し、法人内での労務管理分析および生活労働・自家農業労働との調整方法と、労働主体としてのそれらの労働の統合方法について検討した。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi