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オーストラリアのカリキュラムにおける文化的多様性と共通性

研究課題

研究課題/領域番号 10710111
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関東京学芸大学

研究代表者

武藤 千賀子 (見世 千賀子)  東京学芸大学, 海外子女教育センター, 講師 (80282309)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードオーストラリア / カリキュラム / 多文化教育 / 多文化社会
研究概要

本研究の目的は、多民族社会オーストラリアにおける初等・中等教育段階におけるカリキュラムに、社会の文化的多様性がどのように反映されているのか、また、そこにはどのような価値、資質・能力を子どもたちが共通に身につけるべきことが意図されているのか、明らかにすることにある。本年度は、昨年度に引き続き、西オーストラリア州のカリキュラム・フレームワークの分析と、ナショナル・カリキュラムのステートメントとプロファイルおよびヴィクトリア州のカリキュラム・フレームワークの分析を行った。その結果、いずれのフレームワークにおいても、生徒全員が共通に達成すべき学習成果、すなわち共通に獲得すべき能力が各学習領域にわたって示されており、それが柱となってカリキュラムの大枠が設定されていることが明らかとなった。多様な文化的背景をもつ子どもたちにどのような共通の価値を身に付けさせていくのかについては、この国で最も新しい西オーストラリア州のカリキュラム・フレームワークにおいてのみ議論されており、他のものにはみられなかった。社会の文化的多様性がどのように反映されているのかについては、ヴィクトリア州およびニューサウスウェールズ州では、現在進行中のカリキュラム・フレームワークの改訂において、多文化的な観点を加味している。
オーストラリアのカリキュラム・フレ-ムワークは、カリキュラムそのものでもシラバスでもなく、カリキュラムの大枠のみを示すものである。したがって、実際のカリキュラムの運用は、各学校・各教師に任されている。このことから、学校のカリキュラムには、在籍者の文化的多様性や地域社会の多様性を反映させることが可能となっているといえる。この点について検証するためには、実際の学校における教授内容や、指導方法、使用されている教材、生徒の学習スタイル等について、現地での調査を行う必要があり、今後の課題とした。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 見世千賀子: "多文化社会における学校カリキュラムの構成原理"比較・国際教育. 7. 143-153 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 見世千賀子: "多文化社会における学校カリキュラムの構成原理-西オーストラリア州のフレームワークを手がかりとして-" 比較・国際教育. 7 3月末刊行予定. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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