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盲ろう疑似体験を用いた障害理解と特殊教育教員養成カリキュラムへの応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10710118
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関金沢大学

研究代表者

福島 智  金沢大学, 教育学部, 助教授 (50285079)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード盲ろう疑似体験 / 盲ろう児教育 / 盲ろう者福祉 / 盲ろう者のリハビリテーション / 重複障害児教育 / 共感的理解 / シミュレーション体験 / 教員養成カリキュラム
研究概要

平成11年度における本研究は、前年度に引き続き、「盲ろう疑似体験」(以下、「疑似体験」)を中心に、まず次の各研究を行った(なお、実施した「疑似体験」は、前年度を含め9セッション、参加述べ人数は約300名である)。
A.内外の関連文献の調査・分析、B.「疑似体験」実施上の技術的・基礎的諸条件について、C.「疑似体験」実施プログラムについて、D.「疑似体験」が内包する多様な側面と特徴について、の各研究である。
さらに、今年度にあっては、10年度の研究実績やデータをもとに、これらの研究を継続・発展させるとともに、次の項目に関する研究に取り組んだ。 E.障害児者に関する知識・経験の量と質の異なる多様な参加者に対して「疑似体験」がもたらす効果の相違や限界について、F.特殊教育諸学校での教育実習に臨む学生への「疑似体験」の効果について、G.以上のような取り組みをもとに、「疑似体験」が重複障害に関する共感的な理解を深める可能性と特殊教育教員養成カリキュラムの一部に応用するうえでの実践的可能性にてついて、の各研究である。
こうした取り組みの結果、AからEまでの項目については、一定の成果が得られた。しかし、FとGについては、いまだ成果は十分ではない。それは、「疑似体験」がほとんど一人ひとり異なる「内的体験」を参加者にもたらすために、一般化、マニュアル化が困難である、という構造的な課題を抱えているということが本研究をとおして明らかとなってきたからである。ただし、この間、各地の盲ろう者団体におけるセミナー、特殊教育、およびリハビリテーション、医療関係者等、専門職員を対象とする各種の研修会等で、本研究の成果を生かした「疑似体験」セッションが数多く実施され、筆者がこのうち複数のセミナーに直接貢献することができたことは小さくない成果だといえる。さらなる研究の継続の必要性を筆者は痛感している。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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