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一夫多妻社会における女性の社会関係:西アフリカ・バンバラの事例を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 10710147
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学(含民族学・民俗学)
研究機関京都大学

研究代表者

保坂 実千代  京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助手 (90293935)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード一夫多妻制 / 女性 / 社会関係 / アフリカ / バンバラ / 共妻 / 言説 / 社会的現実
研究概要

本研究の目的は、マリ共和国バンバラ社会のある村落において1991年以来継続してきた調査で得た資料、ならびにフランス国立東洋言語文明研究での言語学的研究に基づいて、バンバラ社会における一夫多妻制の諸相を明らかにするとともに、女性の社会関係に関する女性の側からの認職について彼女たちの言説を通して考察することであった。初年度には、バンバラ社会において女性の占める位置、一夫多妻婚の実態について主に考察を行なったため、本年度の研究計画は、女性へのインタヴューなどを録音したテープのテキスト化を継続しつつ、これらのテキストの分析を通して女性の社会関係について考察し、女性の社会的実現を明らかにすることであった。
本年度の研究実施内容は以下の通りである。
村落社会に暮らす女性にとっては、一夫多妻拡大家族という場での人間関係が彼女たちの社会関係の大半を占め、彼女たちの人生において非常に重要な意味をもっているため、父系原理によって秩序づけられた一夫多妻拡大家族の構造とそこにおける既婚女性の位置づけを明確にした。そして、ある既婚女性の語ったライフ・ヒストリーに基づきながら、その女性と家族成員との関係を分析した。また、共妻間の関係については、この関係が共妻同士の二者間の関係にとどまらず、そこに夫も加えた三者間の関係の反映であることを明らかにしようとした。そのため、jegiya(精神的・経済的に頼りにしているという関係)とteriya(友情関係)という語を選び、女性がそれらの語を使うとき、どのような含意が伴っているかを具体的な発話状況を考慮しながら分析し、これらの含意を通して、一夫多妻社会における夫と妻の関係や共妻の関係のあり方について考察を試みた。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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