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イスラームの聖者信仰に見る信仰実践の様態と信仰の具現者としての個人

研究課題

研究課題/領域番号 10710150
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学(含民族学・民俗学)
研究機関上智大学

研究代表者

赤堀 雅幸  上智大学, 外国語学部, 講師 (20270530)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードイスラーム / 聖者 / ベドウィン / エジプト / 砂漠 / イスラム / 中東
研究概要

本研究において、当初に想定された研究目的に関して次のような成果があった。
1.西部砂漠ベドウィンに関する申請者の調査を、聖者信仰を核として総合化すること。これに関しては、イスラーム信仰実践の諸様態のひとつとしてベドウィンの聖者信仰を理解する枠組みと、ベドウィンの価値体系を構成する諸要素のひとつとして聖者信仰をとらえる枠組みを相補的に語る準備が整った。これは民族誌資料の位置づけをめぐる民族誌学や、イスラームの多元性をめぐる近年の議論にも寄与することが可能と考える。
2.地域と分野を離れたイスラームの聖者信仰の議論をなすに十分な研究の蓄積を行うこと。教義面、中東のイスラーム聖者信仰については充分な蓄積が行われた。しかし、中東におけるキリスト教、ユダヤ教の聖者信仰、中東以外のイスラーム聖者信仰については先行研究そのものがじゅうぶんではないという事実に突き当たっており、ヨーロッパのキリスト教聖者信仰などとあわせさらに研究を推進する必要がある。「聖者」の概念の洗い直しをはじめとして、考究すべき問題点を明らかにすることは成功したと思われる。
3.聖者性一般の議論を通して社会関係の中における個の問題を論じること。境界媒介者、越境者としての聖者というとらえ方から、従来の構造主義等の理解をよりダイナミックにとらえられる可能性が明らかになった。
副次的な目的であるアラビア語との多言語的電子環境の構築に関しては、多言語ワープロおよびデータベース、WINDOWS2000、アラビア語転写フォントなどこの2年間の技術的水準の向上は著しく、これらの導入により一定の成果が上がった。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 赤堀雅幸: "加藤博「アブ-・スィネータ村の醜聞-裁判文書からみたエジプトの村社会」"アジア経済. 39-8. 110-114 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 中村優一: "世界の福祉第11巻 アフリカ・中南米・スペイン"旬報社. 353 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Masayuki AKAHORI: "Ziyara:Ethno-Historical Study of Muslim Visitation to Religious Plaus"Islamic AreaStudies Project(印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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