• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日本中世の帳簿様文書に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10710166
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関甲南大学

研究代表者

佐藤 泰弘  甲南大学, 文学部, 助教授 (30289011)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード中世文書 / 帳簿 / 河上荘 / 東大寺 / 法会 / 文書出納 / 免除領田制
研究概要

本年度は昨年度の継続として、東大寺文書の帳簿類を収集・検討するとともに、『鎌倉遺文』に収録されている帳簿類の検討を行った。荘園の帳簿を総括的に論じるために、昨年の検討によって手懸かりを得た東大寺領の河上荘など、いくつかの荘園を取り上げた。
河上荘では中世後期にはほぼ同じ書式の三斗米の収納帳簿が継続して用いられている。これは収納担当者(納所)が前任者の帳簿を引き継いで、担当年度の帳簿を作成するためであると思われる。このような帳簿様式の継続は、他にもあった可能性が高い。しかしとくに当荘は寺僧による管理が行われ、納所が毎年交替することが、かえって帳簿様式の画一性を高めたのではないかと思われる。また寺僧の管理は平安時代以来の伝統であると考えられること、作職の宛行などもそれを裏付けると思われることなど、当荘の性格を考える上での手懸かりを得た。また当荘に関係して残された多数の売券の検討が必要であることが分かった。当荘の売券については、すでに先行研究があるが、見落された文書もあるため、改めて検討する必要がある。
典型的な検注帳のほかに、寺領経営のために作られた種々の坪付類についても考察を広げた。その一つとして東大寺の華厳会免田に関する史料を整理するなかで、赤袈裟著用に関する未紹介の史料を見出した。これは一一世紀末期・一二世紀初期における東大寺の興隆を明らかにするための興味深い史料と思われるため、史料紹介を兼ねた原稿を作成中である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤泰弘: "清胤王書状群の書状と言上状" 山口県史研究. 7. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi