• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

19世紀前半英米の他者認識の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 10710177
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関名古屋大学

研究代表者

廣部 泉  名古屋大学, 言語文化部, 助教授 (80272475)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード他者 / アメリカ / イギリス / 太平洋
研究概要

昨年度に引き続き、19世紀前半のアメリカの他者認識、特にアジア太平洋地域に対する認識が現れている書物、記録を収集した。特に、当時アメリカ合衆国の中でもアジア太平洋地域に関心を抱いていた人々が比較的多く居住していたニューイングランド及びニューヨーク地方の商人によって、広東に代表される東アジアの貿易港へ派遣された商船の航海記録、彼らに対する資金提供者からの命令書、及び同地方に本部をおく宣教師団から派遣された宣教師と本部とのやり取りの記録を中心に精力的に収集した。それらを、東京大学付属アメリカ研究資料センター等の国内の研究機関所蔵のマイクロフィルム資料と合わせて、通読し、当時、アジア太平洋に関心を抱いていたアメリカ人が、どのような視覚で当該地域を見ていたのか、そのような見方が、どのように変化していったのか、また、イギリス人の抱いていたアジア太平洋認識といかに異なる「アメリカ的」認識を形作っていったかを中心に検討した。特に、通常の東廻りの航路をとった船と、あえて西廻りの太平洋経由の航路を選んだ船との視覚の違いに着目し、アメリカ独自の太平洋周りの航路をとった人々の記録を精読した。その結果、彼らがどのようなイメージをもって太平洋からアジアへと向かったのかが、アメリカ独自のアジアに対する他者認識を解く鍵になるという感触を得た。今後は研究の対象時期を拡大し、南北戦争を経て、アメリカが「国民化」を迎え、そして、アジア太平洋地域へと物理的に拡張していく時期である19世紀後半の、アメリカのアジア太平洋観について研究を継続したい。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 廣部 泉: "日本陸軍の対米観" 言語文化論集(名古屋大学言語文化部・国際言語文化研究科). 20巻2号. 113-122 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi