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縄文時代のシカ狩猟の動物考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10710189
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関名古屋大学

研究代表者

新美 倫子  名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 助手 (10262065)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード縄文時代 / シカ狩猟 / 死亡季節査定
研究概要

縄文時代の人々は狩猟・採集が生活の中心であったので、彼らの生活・文化を考えるためには当時の主要な生業の一つであるシカ狩猟の季節性を調べることが有効な手段となる。そこで、遺跡出土のシカについて新たに死亡季節査定基準を作製し、それを用いて、縄文時代の遺跡から出土した資料の検討を行うことが本研究の目的である。1998年度には多数のシカ現生資料を観察・分析して、その結果を基に肉眼観察による顎骨の歯の萌出・交換状態を用いた死亡季節査定の基準をほぼ作り終えており、1999年度にはこれを完成させて、査定の誤差(個体差や雌雄差によるずれ)についても検討した。個体差については第3後臼歯では比較的大きくなるが、雌雄差は特に認められなかった。
また、北海道及び本州の縄文時代遺跡(17遺跡)出土のシカ資料について上・下顎骨の観察を行い、後臼歯萌出段階による分類を行った。その結果、本研究で作製した死亡季節査定の基準が有効な幼・若獣の出土数が少ないために、シカ狩猟の季節性を議論するには十分でない遺跡も多かった。しかし、北海道の遺跡では十分な個体数が出土している場合が多く、これらの遺跡では全て1年を通じてシカ狩猟が行われていることが明らかとなった。さらに同じように通年狩猟を行っている場合にも、遺跡によってシカ狩猟に若干の季節性の違いが見られ、内浦湾沿岸部の遺跡では秋期にシカを多く捕獲するが、津軽海峡沿岸部の遺跡では冬期にシカを多く捕獲する傾向があることがわかる。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小林 達雄: "最新縄文学の世界"朝日新聞社. 254 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 新美倫子他: "最新縄文学" 朝日新聞社, 印刷中 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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