• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

談話分析による、認知トレーニングを導入した英語学習タスクの中間言語発達過程の検証

研究課題

研究課題/領域番号 10710264
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 言語学・音声学
研究機関中村学園大学短期大学部

研究代表者

中谷 安男  中村学園大学短期大学部, 家政科, 講師 (90290626)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード談話分析 / 認知トレーニング / 英語学習タスク / 中間言語発達過程の検証 / 中間言語 / Modified Interaction
研究概要

学習者の実際のコミュニケーション活動における中間言語に焦点を充て、教室内でのオーセンティックなコンテクストでの言語習得のための意味交渉に注目し、談話分析を実施し、その量的分析(Nakatani,1998)及び質的分析(Nakatani,1999)を行い、インタラクションの有効な分析手法の開発や、それに基づく成果を検証した。この中で、会話調整(Modified Interaction)が言語習得に必要な条件であるという仮説に基づき検証を重ね、日本での英語学習者も、特定のタスクにおいては、ネゴシエーションにおける会話調整を実施することが確認された。会話調整は、学習者がコミュニケーションにおいて言語理解の困難に直面した時に導入され、学習者に理解可能なインプットを受け取る機会を多く提供する。また、話者がこれらを使用することで、聞き手は互いの理解を促進するために、理解可能なアウトプットを生成する機会を求められる。つまり、コミュニケーションをスムーズに行うための会話調整は、学習者にとって目標言語を習得する重要な要素といえる。この研究では、さらに学習者の意識をネゴシエーション行為に向けた、認知トレーニングの実施への方向づけが示された。具体的には、メタ認知ストラテジーを学ばせ、各タスクの前に、会話調整の構成要素を意識させ、タスク実行中に学習者自らその使用法をモニターし、積極的に使用させるよう導く。またタスク終了後には、ストラテジーノート等を書かせ、振り返りを行い、会話調整行為が定着するよう指導する。つまり、学習者を自立させ、各自が自然に、外国語習得の機会を積極的に求めるようなストラテジーの習得を目指すのである。このようなストラテジートレーニングを導入することで、次第に難易度の高いテーマを扱ったタスクでも、学習者同士がネゴシエーションを使って互いに補完し合い、理解可能なインプット及び、理解可能なアウトプットを経験する機会を豊富に得ることができよう。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Nakatani Y.: "Evaluation of an Authentic Context for Japanese EFL Students"九州英語教育学会紀要. 26. 9-16 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Nakatani Y.: "Qualitative Data Analysis of An Authentic Context: Comparative Study of Learners' Interlanguage"九州英語教育学会紀要. 27. 19-26 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 中谷安男: "談話分析による英語学習タスクにおける中間言語発達過程の検証"中村学園研究紀要. 32. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi