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企業の財務構造(資本構成,株主構成)と経営者行動の相互依存関係の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10730055
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経営学
研究機関神戸大学

研究代表者

砂川 伸幸  神戸大学, 大学院・経営学研究科, 助教授 (90273755)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード自社株買い / エントレンチメント / アナウンスメント効果 / 資本構成 / 転換社債 / 債務不履行リスク
研究概要

1980年代以降,企業財務論の新潮流として,シグナリング・モデルとエージェンシー・モデルが注目されている。本研究では,これらの新しいアプローチを用いて,近年わが国企業が盛んに行っている自社株買いを理論的,実証的に分析することを試みた。
理論研究では,自社株買いの発表以前に企業の株価が下落するという現象を説明するモデルを構築することに成功した。この現象は,アメリカにおける実証研究が報告している一方,従来の理論モデルでは説明されていないものであった。このことが,本研究の最大の成果であるといえよう。また本研究では,企業の経営者が,自社株買いの発表を通じて,自身の経営方針が株主重視であることをアピールできるという結果を導いた。これは,自社株買いの発表後に株価が上昇するという現象と整合している。企業の経営者が,自社株買いを通じて自身の経営姿勢が株主重視であることをアピールするのは,株主と経営者の間に利害対立があるというエージェンシー・モデルを用いた成果である。また,自社株買いの発表直後に株価が上昇するという結果は,シグナリング・モデルを適用した効果である。
実証研究の方は,現在データを解析しているところであるが,上に述べた理論モデルの予測と矛盾しない結果が得られそうである。すなわち,わが国においても,企業の自社株買いは,株価が下落した後にアナウンスされ,その直後から株価は上昇を始めるということが言えそうである。
以上を本年度の研究実績として報告いたします。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 砂川伸幸: "Open-Market Stock Repurchase and Stock Price Behavior"Discussion Paper,Kobe University. 2005. 1-22 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 砂川伸幸: "経営者のエントレンチメントと転換社債・ワラント債の発行" 日本経営学会誌. 4号(予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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