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日本企業の競争優位の源泉としての「情報資源を体系的に活用する知的能力」の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10730058
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経営学
研究機関流通科学大学 (1999)
神戸商科大学 (1998)

研究代表者

古賀 広志  流通科学大学, 情報学部, 講師 (20258312)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード情報技術 / イントラネット / テレワーク / ビジネス・システム / 競争優位性 / 情報資源 / 組織活性化 / 創発性
研究概要

一般に、最新の情報技術を導入するのではなく、情報技術を駆使することが重要であると云われる。そこで本研究では、駆使する姿の背後に共通に存在するキーワードを探ることにした。そのために、経営戦略論と経営組織論の融合領域として注目を浴びている「経営資源論」ないし「組織能力論」を援用し、課題に対する分析視覚を構築することから研究を始めた。それは「情報ネットワーク活用能力」と呼ぶべき分析視覚である。組織能力は、組織成員1人ひとりの活動の束である。個々の営為を1つのハーモニーにまとめ上げた譜面が組織能力なのだ。かくて、組織成員1人ひとりの行為に注目する接近方法を採用することにより、技術そのものではなく、その活用方法の意義に光を当てたのである。
具体的には、NTT東日本(法人営業本部)、日本IBM(箱崎オフィス)、エーザイ(知創部)、資生堂(人事部、研究所、ホームページ構築プロジェクトチーム)、京都経済新聞社などの取材を基軸に、情報技術と個人の関わり方の根底に流れる論理を探ることにした。技術の背後に見え隠れする論理を明らかにすることにより、情報ネットワーク活用能力のカギを探ることが出来ると考えたからだ。
結論を簡潔に述べると、組織成員のハーモニーを奏でるためには、従来の情報化計画のように「譜面づくり」を先行させるのではなく、現場の創意工夫を創発させるような自由度の高い(いわば、意図せざる結果を誘発するような)仕組み(きっかけと後押し)を組み込むことが重要なのだ。いわば、即興演奏である。合理化・省力化ではなく、意識化と呼ぶべき論理である。意識化とは、ワーカー1人ひとりの職務を内省することにより、情報ネットワークを有効に活用するきっかけを生み出す変化を指す。この意識化を誘発することこそが、未来の競争に勝利する企業の情報ネットワーク活用能力を構築する論理なのだ。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 古賀 広志: "コラボレーションの組織的意義"オフィス・オートメーション(オフィス・オートメーション学会誌). 20巻2号. 33-40 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀 広志: "テレワークの設計思想"オフィス・オートメーション学会第39回全国大会予稿集. 60-63 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀 広志: "イントラネットによる組織変革にかんする一考察"流通科学大学論集 流通・経営編. 12巻2号. 57-72 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀 広志,松嶋 登: "イントラネット導入による現場の情報化"流通科学大学論集 流通・経営編. 12巻2号. 73-81 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀 広志(分担執筆): "「サービス経営」第4章「サービス経営システムの構築」"同友館. 233(163-204) (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀 広志: "情報システム開発マネジメントにたいするデュアル・アプローチ" オフィス・オートメーション. 19・3. 39-45 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀 広志: "新しい情報資源管理のパラダイムについての一考察" 商大論集. 50・1. 65-84 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀 広志: "データマイニングの組織的意義" 商大論集. 50・2-3. 63-85 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀 広志: "情報戦略にたいするデュアル・アプローチ" オフィスオートメーション学会第37回全国大会予稿集. 65-68 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀 広志: "ビジネス・システムにたいするバリュー・プロポジション・アプローチ" オフィスオートメーション学会第38回全国大会予稿集. 77-80 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀 広志: "情報戦略にたいするアライメント・アプローチ" 経営情報学会1998年秋季全国研究発表大会予稿集. 273-276 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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