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3次元多様体上の双曲構造の変形とリーマン面のモジュライ空間

研究課題

研究課題/領域番号 10740036
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 幾何学
研究機関京都大学

研究代表者

藤井 道彦  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (60254231)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード双曲多様体 / 双曲錐多様体 / カスプ / 構造変形 / リーマン面のモジュライ空間 / タイヒミュラー空間 / デーン手術
研究概要

特異点集合Σが単純閉曲線S^1と同相となる成分のみもつ、3次元双曲線錐多様体Mを考える。Hodgson-Kerckhoffによって、錐角θが2π以下ならば、錐角を少しだけ変形させるという、Mの微少変形が可能であることが分かっている。また、Kojimaによって、錐角θが任意有限ならば、特異点集合Σを除いてできるM\Σ上には、Σをtorus cuspとするよう滑らかな双曲構造が入り、M\Σが3次元双曲多様体になることが分かっている。この双曲多様体をM_0と表すことにする。このM_0は、Σにおける錐角がちょうど0度の3次元双曲錐多様体とみなせる。そこで、本研究では、Mの錐角θが2π以下ならば、Mの双曲構造の変形の途中でthin partが生じないという条件の下では、錐角を連続的に単調に減少させて0度まで(つまり、M_0まで)到達するという変形が可能である、ということを証明した。錐角θがπ以下ならば同様の変形が可能であることがすでにKojimaによって示されていた(ただし、Kojimaはthin partが生じないという条件をつけないで証明している)が、その証明を少し改良することによって、上述の結果を得られたのである。錐角θがπより大きいと,MのDirichlet基本多面体Pが凸とは限らなくなるが、2π以下でありさえすれば、Pは星型領域であることと、特異点集合Σに相当する部分がPの中心からの2等分面にはさまれることの2点を用いて、Kojimaと同様の議論をすれば証明できるのである。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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