研究課題/領域番号 |
10740097
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
|
研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
佐藤 毅彦 東京理科大学, 計算科学フロンティア研究センター, 講師 (10297632)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 木星 / 雲層構造 / エアロソル / 光散乱 / 放射伝達 / 位相関数 / パイオニア / ガリレオ |
研究概要 |
本年度は以下に示したように、研究計画に沿って研究を進めることができた。 ・前年度に得た初期解析結果を押し進め、木星の明るい領域(帯と呼ばれる)でのエアロソル粒子の散乱位相関数について、可視から赤外の広い波長域にかけて統一的なモデルを得ることができた。こうした広い波長域をカバーする散乱位相関数が得られたのは、世界で初めてである。この成果は、月惑星シンポジウム(文部省宇宙科学研究所、1999年8月)、アメリカ天文学会惑星科学分科会年会(イタリア、パドヴァ市、1999年10月)、アメリカ地球科学連合秋期年会(カリフォルニア州サンフランシスコ、1999年12月)で発表し、関連研究者と議論を行なった。その議論を踏まえてまとめた論文を日本天文学会欧文報告誌に投稿、受理された(4月発行の号にて出版予定) ・10月〜12月の三回に分けて、岡山天体物理観測所(国立天文台)を訪れ、91cmの反射望遠鏡と偏光撮像装置OOPSの組合わせを用い、木星偏光測光データを得た。研究期間内にデータの一次処理を終了し、木星偏光度マップを三種類の太陽位相角、四種類の波長について得ることができた。前年度の飛騨データとこれを補助データとし、上で得た散乱位相関数の精度を高めることができる。 ・木星の暗い領域(縞と呼ばれる)についても解析を終了、結果を論文にまとめる段階に至っている。12年度の早い時期に、学術雑誌へ投稿できる見込みである。
|